1997年6月発売
ブルー・ムーン・スワンプブルー・ムーン・スワンプ
実に11年ぶり。ドラム・マシーン全盛の80年代に彼らしさが十分発揮されたとは言えなかったから、なまなましい音像が再評価された現時点での復調をまずは喜びたい。ジャケットに象徴されるイマジネーションに富んだロック表現がとにかく素晴らしい。★
ソング・バイ・ヘイッキ・サルマント〜カルソング・バイ・ヘイッキ・サルマント〜カル
フィンランドを代表するキーボード奏者と“ニューヨークのため息”ことメリルの共演作。ストリング・オーケストラがバックについてシットリした味わいのヴァーカル作品となった。ほとんどがサルマントのオリジナルというところにも意欲が感じられる。
ビフォア・ウィ・ワー・ボーンビフォア・ウィ・ワー・ボーン
いつの間にか名前の日本語表記も変わってしまって、音楽のほうもベクトルの向きをあちこち変える人だ。しかし鬼才アート・リンゼイをはじめとする先鋭的な音のシャワーの中で、気持ちよさそうに自分の音を奏でるこの人は、やはりただものではない。