1997年6月発売
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョモーツァルト:歌劇「ドン・ジョ
アーノンクールはいつも興味深い演奏で聴き手を感動、あるいは驚かせてくれるが、今回は普通の演奏で感動させてくれる。歌唱も伴奏もひじょうにすっきりしており、しかもていねいである。ひと言でいえば、垢と贅肉を落とした均質な演奏だ。新スタンダード。
空想の音楽会 1空想の音楽会 1
LP時代の好企画シリーズのCD復刻。その幕開けに選ばれたのが南仏の古都エクスの守護大聖堂における宗教音楽会だ。中世後期からフランス最高の合唱団を擁した同聖堂のミサの模様は、まさにルネッサンスの幻想を近世に伝える素晴らしいものといえる。
空想の音楽会 11空想の音楽会 11
“空想の音楽会”シリーズから、シャンティーイ城で実際に演奏された(かもしれない)狩の音楽などを集めた。うるさいくらいの狩猟ラッパの音が印象的な1曲目など、野趣溢れる中にも優雅な王侯貴族の楽しみを垣間みる1枚で、このコンピレーションは○。
空想の音楽会 15空想の音楽会 15
パリの南西200キロ、ロワール河に面したトゥールの聖ガディアン大聖堂。プーランク自身がオルガンを弾きながら指揮したというその聖堂で録音された、そういう意味では空想ではないCD。プログラミングが絶妙で、演奏それ自体はともかく楽しめる。
空想の音楽会 16空想の音楽会 16
パリの南西約99マイルにあるブロワ城に、音楽史に名高いアテニャンやジャヌカンの快活なシャンソンが響きわたる……。なんともメルヒェンチックな趣向のアルバムである。ひなびた古楽器を伴奏に溌剌とした歌が映える。冒頭から風雅な雰囲気が立ち込める。