1998年10月発売
カントリー・ロックが脚光が浴びている中で、絶好のタイミングでのCD化だ。故グラム・パーソンズの最大の後継者だが、なによりもその歌声が素晴らしい。清楚で、この世のものとは思えないような謎を秘めた澄み切った歌声だ。75年のデビュー作。
73年にリリースされた通算3枚目のアルバムの初CD化。このアルバムは、全米で最高8位にランキングした、彼らの出世作。バック・トゥ・ザ・フューチャー3でZZトップを知った、なんてファンには、是非とも聴いて欲しい作品。彼らのルーツが感じられる。
75年に発表されたライヴ録音3曲を含む4作目。(1)〜(3)は彼らにとって唯一のライヴ録音だが、ライヴ・バンドの本領を発揮したパワフルな熱演が楽しめる。特に(3)のブギ・メドレーは圧巻。ヒット曲(9)を含むスタジオ録音も強力だ。ファン必携の初期の代表作。
アメリカのロッカ界の最高峰として、日本では想像出来ないくらいに大衆的な人気を集めているバンドが、70年代後期に3年間のブランクを経て、カムバック作品として発表した。従来のブギ・ロックにエフェクター類を導入した新しい試みも話題になった。
彼らの2nd、3rd、4thアルバム。マイケル・マクドナルドが参加する以前の、サンフランシスコ湾岸地域で名を馳せていたころの作品だ。曲の多くは“ロック人種讃歌”で、'70年代前期のロックの有り様がわかる。激しいリズム・ギターと独得のハーモニーが見事。
変わり者か天才か。伝説のギタリスト、ローウェル・ジョージ率いるリトル・フィートの75年発表の5作目。よりタイトに、よりファンキーにサウンドを完成させた名盤。
セッションなどを通じては旧知の仲という二人のレコーディング初共演となるデュオ作品。フリゼールがここまで正面きってスタンダードに取り組んだのは初めてだが、ここではアタッチメント類は極力排除し、ルーシュと静かだが濃密な対話を展開していく。
ティル・フェルナーはウィーン生まれの26歳。超名曲をちょっと外して19番と25番というところが渋いが、柔和でエレガントな音はモーツァルトにぴったり。かなり計算しつくされた潔癖性が感じられるが、それで弾き振りしてるんだから大器は間違いなし。
18世紀末ロシアの“不当に葬り去られていたチェンバロ作品”(ボーモン)を、同時代製ブロードウッド製の楽器によって録音したディスク。バロックにも現代チェンバロにも聴かれない不思議な音楽体験は、当時のロシア宮廷の欧州での位置も彷彿とさせる。★