1998年10月発売
大沢誉志幸がベスト選曲で贈るライヴ盤。大ヒットの(3)以下、山本秀夫や美久月千晴など手練をそろえたバンドとともにイイ曲をじっくり聴かせる。そんななか、往年の元気のよさを偲ばせるアップ・テンポの(2)が懐かしい。この手の曲をもっと聴かせてほしい気も……。
爽やかなメロディと柔らかなヴォーカル&コーラス。そして、「かどわかされて」など独自の言葉使いの妙で泣かす歌詞満載の待望のファースト。凝ったサウンドを巧みに聴かす、軽妙でロマンティックなポップ・サウンドはまさに日本のニック・デカロ、ですね。
ギルがその音楽の中に新しい動きを大胆な形で取り込み始めた時期の作品。これはシンセやロック・ビートを独自のオーケストレーションに有機的な形で導入することでジャズ・オーケストラの可能性を大きく前進させたライヴ・パフォーマンスである。
映画『真夏の夜のジャズ』の冒頭を飾ったジュフリー・トリオ。アトランティック時代の最終作である本作は。その映画と同じメンバー。組曲風の構成だがわかりやすく、ウェスタン・カウボーイの生活を描写した緻密なアンサンブル&ソロが素晴らしい。
アトランティック時代のロイドといえば『フォレスト・フラワー』と『ドリーム・ウィーヴァー』が有名だが、本作はノルウェーの首都オスロにおける実況録音。ライヴ盤にありがちなヒット曲オンパレードではなく、ロイドの意欲漲る自作で構成されている。
アトランティック創立50周年記念の再発作品。独自のスタイルと類まれな才能で、時の人となったトランペット奏者フレディの69年NY録音。ケニー・バロンのオリジナル(3)、(5)はボサ・ノヴァ風。(4)はジャズ・ロックっていうのね。勉強になります。
なんとこの大名盤が初CD化とは。だが待った甲斐あってか、これまたなんと11曲の未発表曲が追加されているというのだからすごい。リラックスした雰囲気で、カーメンの堂々たるヴォーカルをじっくりと聴きたい。ヴォリューム満点の全38曲。
カーメン・マクレエのアトランティックでの3作目の初CD化だが、67年に録音された2曲(13)(14)がボーナス・トラックとして追加されている。幅広くスタンダードに取り組み絶賛された本作はその後の彼女の方向性を示している。代表作である(1)は是非聴くべし。
アメリカの永遠の青春スター、ボビーがスタンダード・ソングを歌ったセカンド作で、1年間にわたってチャートインしたベストセラーだ。ボビーはロックンロールの殿堂入りしたようにジャズ系ではなかったが、ジャズもうまい。両方歌える人が多かった時代だ。
次世代のシンガー・ソングライターとして注目を集めているダンカン・シークの2nd。本国アメリカの臭いをあまり感じさせない、どちらかといえば英国的ニュアンスを強く漂わせる楽曲が揃った。独特の雰囲気を持つ今までにいそうでいなかったタイプの歌い手。
アルバム・デビュー10周年を前に企画された、意外にも初のベスト・アルバム。過去3枚のアルバムからのヒット曲に加え、リミックスなども収録している。今回はプライス・ダウンの限定盤。
ジェラルド・レヴァート、ジョニー・ギルとともに組んだスーパー・ユニット“LSG”で一世を風靡した彼の新作が登場。シャープでクールなR&Bヴォーカルを聴かせてくれる。