1998年11月発売
録音の加減もあるんだろうが、このシリーズは“ずううん”というバスと、“しゃりり”っとした高弦のコントラストが特徴。いわゆる外声強調型であり、ここにワルターの響きの趣味と音楽作りの嗜好が見える。一聴甘く穏やか、でも壮大で濃い演奏だ。
同じコンビによるベートーヴェンのコンチェルトの場合と全く同じことを言いたい。ただ、こちらはモーツァルトらしく、もう少し軽妙な感じがある。それにしても、80歳を過ぎた人とは思えぬ、ワルターのすばらしい演奏だ。(1)はイザイのカデンツァ使用。
ワルターがその晩年に完成したステレオによる唯一のベートーヴェン交響曲全集の分売CD。2曲ともワルター2度目の録音。気品漂う美しい演奏で、しかもその底にはしたたかな精神力を窺うことができる。
矢部&横山の2枚目のアルバム。1枚目に引き続き、ワインの名前をタイトルとし、フランス系の作品を収めている。二人が対等に奏で合いながら、品よく洗練された音楽をつくりあげている。フォーレとドビュッシーの小品の編曲は横山によるもの。
中年丸出しの歌い手による蝶々夫人(15歳!)と、マントヴァ公爵だけは御免こうむりたいが、声といい、姿といい、これはまた見事な青年プレイボーイの公爵である。クーラに続くアルゼンチンの新進テナー。声質は先輩より軽いが、発声はより正統的。
制作・出演
アンドリュー・パロット / アンドルー・パロット / カルロス・ウエズリー / タヴァナー・コンソート / タヴァナー合唱団 / チャールズ・バーニー / ニュー・ロンドン室内合唱団のメンバー / ヘンリエッタ・バーネット・スクール合唱団のメンバー / ルーシー・キャロラン現在の彼女からは想像できないだろうが、天地真理は飛び抜けたアイドルだった。そんな彼女の新しいベスト・アルバムは、大ヒット曲のB面曲など、初CD化11曲を含む全23曲を収録している。当時にしては斬新なアレンジだったことがわかるだろうか。
初CD化13曲を含む全23曲収録のベスト盤。本田は70年にデビューし、その美しい高音で“森山良子二世”と呼ばれたフォーク・シンガー。本作では懐かしいオリジナル・ヒット曲(1)(7)に加え、六文銭や泉谷しげるの名曲も、あの天使の歌声で聴くことができる。