1998年4月22日発売
ショパン 第4集 葬送ソナタ・ポロネーズ・ノクターン・マズルカショパン 第4集 葬送ソナタ・ポロネーズ・ノクターン・マズルカ
園田高弘によるショパンのCD第4作は、ソナタ第2番「葬送」をはじめ中期の名作を収めている。各ジャンルの背景、各曲の作風をふまえ、様式観を明確に打ち出す一方、微妙な表情の表出にも工夫の跡を見せている。園田自身の解説文も興味深い内容。★
アリア・ファンタジーアリア・ファンタジー
かつてのケンブリッジ(クラシック)・バスカーズを彷彿とさせるお遊び系オペラ・アリア集の数々。この種の企画では奏者のセンスや腕達者ぶりが成功への鍵となるが、名手集団カルテット・ジェラートなら文句はない。「ばらの騎士」組曲の編曲の見事さ!
RUSTIC CHIVALRYRUSTIC CHIVALRY
セミ・クラシック風団体の第2弾。にぎにぎしい演奏、華やかな編曲、そしてびんびんと響く録音など、クラシックの衣をまといながら、アプローチはかなりポップ風を意識している。目先が変わっていて、明るく楽しいものを求める人には最適。
ギャラリー・オブ・スーサイドギャラリー・オブ・スーサイド
「心臓の弱い方はご遠慮下さい」という叩き文句には笑わされるが、曲が始まれば笑ってなどいられない。メンバー・チェンジを経ての第6作。デス・メタルの王道を踏み外さぬ孤高の残虐王に変化などあるはずもない。しかしここまで極めるとむしろ美しい。
クライムス・オブ・ヴァーチュオシティクライムス・オブ・ヴァーチュオシティ
ネオ・クラシカル系の人気ギタリストのユニットによる新作。マルムスティーン、レインボーを彷彿させる分かりやすい音楽性と、メロディアスな楽曲が日本でも受けそう。何といっても聴きどころはギター。シュアなテクニックとツボを押えたセンスはさすが。