1998年9月25日発売
久々のニュー・アルバム『ワン・ホット・ミニット』からの1st&2ndシングルを収録。レッチリの持つ陽と陰の部分がはっきりと別れる2曲といえよう。彼らの持つイメージからは、掛け離れた混沌としたエナジー、それこそが彼らの魅力ではないだろうか。
「ワン・ホット・マインド」収録のタイトル曲に未発表のライヴ・テイク3曲を加えたシングル。メロディを前面に出したタイトル曲に、ライヴではファンキーなグルーヴで押す彼らお得意の御家芸を披露、現在の彼らの2面性がよく出た作品と言えよう。
ジャンル
ブルックリン出身3人組の94年デビュー作。ダンスホール・レゲエの影響大なラップで暴れ回るのが彼らの個性。アリ・シャヒード制作の(9)やサラーム・レミ制作(11)の人気ヒット、加えてジャーメイン・デュプリ制作も2曲……で、陰の人気高かったりする1枚。
ジャンル
3人組ヒップホップ・チームが96年に発表した2枚目。ATQCのメンバーやショーン・J.ピリオド、モス・デフらが制作及びラッパーで参加。浮遊感あるサウンドと三人三様の声が織り成す音空間には、聴き手を引きずり込む独特の魅力がある。★
一気に全米ブレイクを果たした、記念碑的な5作目。みずみずしいメロディ、パンクのエナジー、メタリックなギターといった基本線は変わらないが、産業・アメリカン・ロック? 的なプロデュースが施されており、聴く人によって賛否が分かれそう。
ライ・クーダーがゲストで遊んでる「ファースト」は本当にファースト。「ラスト」はうそのラスト。それから「ウェイティング…」はこのグレート・アメリカン“ひねくれ”バンドの超弩級傑作ライブ。このライブの2曲がCDでは「ラスト…」にお引っ越ししてる。なかなか忙しい。どっかのくそバンドみたいに全人的になろうとしなかったところがこのバンドのよさだ。
'70年代ロサンジェルス最高のグループ。とくに『セイリング・シューズ』と『ディキシー・チキン』は、自覚的なロック・ファンは避けて通るわけにはいかない。カントリーとR&Bの影響をうまく生かした、タフでしかもしなやかなロックだ。一曲一曲がとても充実している。
ロシア最高の弦楽四重奏団として、結成以来50年にわたって活動してきたボロディン弦楽四重奏団が、シューベルト最晩年の「D.956」を収録。円熟の、絶妙なアンサンブルに支えられた見事な演奏。シューベルトならではの抒情と激情が鮮やかに描きだされている。
ボロディンSQのブラームスは、かなり硬派な演奏だといえよう。どんなロマンティックな表現でも、甘ったるくならず、芯の強さを残している。第1ヴァイオリンのコペリマンがリードして、かっちりとした堅目のブラームスを表現している。
アーノンクールと彼の古楽器集団の組み合わせによる演奏の特質が、最も端的かつ効果的に発揮された記録であり、今後どんな新録が出てきても色褪せることのないエヴァーグリーン・ディスク。68年の録音だが、古楽器の特長をよく理解したウェル・バランス。