1998年9月発売
邦楽器とハード・ロックの融合というのはワン・ショットではいくつかあるが、パーマネント・グループとしての編成ということになれば話は別。一発狙いのインタープレイではなく、バンドとしての方向性が明確になっているところがここでの成功の要因だろう。
ヴォーカルにMinako Obataと畠山美由紀をフィーチャーして、実に何とも都会の味。実力派ミュージシャンがズラリとそろっているだけあって、一分のスキもなくきっちりと組み立てられた音楽は確かに心地よく流れ、知らず知らず聴かされてしまうのだ。
ボアダムス以外のさまざまな活動で多彩な音楽活動を行なっている山本精一が、インディーズ界の歌姫PHEWとジョイント。はかなくも美しいメロディに乗せた二人のヴォーカルはある種の脱力感を誘うが、今にも爆発しそうな危険をはらんでいる。
アコースティックな要素も取り入れたソフトなロック・バンド、OCTOPUS CULTの5曲入りミニ・アルバム。音も歌い方もビジュアル系っぽく凡庸な雰囲気もあるのだが、歌詞の視点の歪み方が面白いので結構新鮮なン印象を受けた。かなり個性的です。
コルトレーンの重要作『メディテーション』を分析、編曲して再構築を試みた。後期コルトレーンをバッハやブラームスのように研究する。その必要性を説き、ライヴで実践したリーブマンは多大なる成果をあげている。何と広大で深遠な音楽であることか。★
クーラウのソナチネといえばピアノ入門者のための曲。演奏者も子供たちに教えるうちにこの作曲家の面白さに気づいたという。たどたどしい指運びでは表わしにくい豊かなメロディ・ラインがあり聴いて楽しめる。世代としてはシューベルトの少し上。
デニー・ザイトリン、バスター・ウィリアムス、アル・フォスターによるデニー・ザイトリン・トリオの昨年12月5日NY録音のアルバムが、最新マスタリング・システムにより究極の音質で登場。
フィル・ウッズの昨年10月13〜15日NY録音のアルバムが、最新マスタリング・システムにより究極の音質で登場。メンバーはブライアン・リンチ、ビル・チャーラップら。
スティーブ・キューン、ジョージ・ムラーツ、ピート・ラロッカによるスティーブ・キューン・トリオの昨年9月14日NY録音のアルバムが、最新マスタリング・システムにより究極の音質で登場。