1998年9月発売
ピアノ・デュオの夕べピアノ・デュオの夕べ
ジャズ・ピアノの名匠同士のデュオ作品。演奏は何をかいわんやの世界。構えて聴く必要はゼロ、ただひたすら彼らのピアノ世界に浸りきれる。両者の演奏には何ともいえないブルースの響きがあり、ジャズ・ピアノの根源的な桃源郷へいざなってくれる。★
真実の崩壊真実の崩壊
暴力、ドラッグなど、深い病に落ち込んでいくアメリカを憂い作られた、ブルーベックの異色作。60年代末からの傾向からすると自然な流れだが、聖書をテキストに、カンタータ形式を用いた手法は壮大で、ブルーベックの音楽家、人間としての変化が窺える大作。
ブラック・レクイエムブラック・レクイエム
幾何学的なアプローチで一つのドラミング・フォームを築いたローチの、より直情的、野生的なドラムが聴きもの。既知のスタイルはバップ的対応の産物ということだろう。そのローチらの奔放な演奏に乗ったホワイト以下22名によるゴスペルは感動的。
ライヴ・アット・ニョーポート'58ライヴ・アット・ニョーポート'58
不思議にも今とほとんど変わらぬ歌声で、一声であのキャラクター人形のような笑顔が……。出色はヒット曲(3)(6)としっとりと歌われる(8)。ちなみに『真夏の夜のジャズ』が撮られたのが同年。レイの映像も当然あるはずで、そちらの発掘にも期待したいところ。
鬼才トリスターノ鬼才トリスターノ
クール・ジャズの最高峰として知られるレニー・トリスターノ。55年録音のこの作品は、彼の魅力を最大限に生かすとともに、クール・ジャズの歴史的名盤としても名高い作品。初回限定盤。