1998年9月発売
90年代に入ってからはもっぱらジャズ・シンガーとしての活動がメインの彼女だが、ワールドワイド・デビューとなったこのアルバムはR&B、ソウル・テイスト色の強い仕上がりとなっている。スケールの大きいパンチの利いた歌声に圧倒される!
ジャズ、R&B、フュージョンの歌姫と知られるディー・ディーが、なんとも甘口のディスコ系フィリー・ソウルにトライした80年作。このチャカポコしたドラムの音、快活なストリングス、時代やなー。もっとも彼女の声自体は実に可愛らしいカンジで悪くない。
このアルバムはフュージョン・ベースのプログレッシヴ・ロック!? といったらわかりやすいのだろうか。もともとリターン・トゥ・フォーエヴァー時代の『浪漫の騎士』にもそんなカラーがあったわけで、コンセプト・アルバム系統が好きな人にはおすすめの一枚。
チャカ・カーンに曲を提供するなど、ソングライターとしても知られるラリー・ジョン・マクナリーが、アトコ・レーベルに残した唯一の作品。名曲と名高い「モータウン・ソング」を収録。
ニッティ・グリッティ・ダート・バンドがヒットさせ、他にもニーナ・シモンからボブ・ディランなどに歌い継がれてきた表題作を含むデビュー作の、初CD化であり、日本初公開でもある。人生の哀歓を滲ませる表題作はいまなお、聴き手を涙ぐませる。
音響への興味にとどまることなく、内的な表現へと向かう求心的な意欲、伝統をふまえながら、それを超えようとするぶつかり合いの緊迫感。39年静岡県生まれ。現在大阪音楽大学教授で関西を代表する作曲家として活躍する鈴木英明の今を示す作品集だ。
ヘンデル弱冠10歳の時の作品という「6つのソナタ」が、オーボエのインデアミューレとルンブレラス、ファゴットのヴィット、チェンバロのブリツィという現代の巨匠と呼びたい奏者によって録音された。素晴らしい演奏で高みの境地に連れて行ってくれる名盤だ。