1999年11月17日発売
WATANABABY SESSIONWATANABABY SESSION
シングルは良かったのに、というのが正直な気持ち。彼の十八番、へらへら気取りのせつなさやチーズ臭い艶っぽさが薄まってしまったような。対象の具体性が希薄な歌が多いのも要因か。友部正人だの忌野清志郎だのヒロトだのUAだの、ゲストは豪華。
サンダードームサンダードーム
ノルウェーの元ダ・ヴィンチのシンガーを中心としたバンドの1枚目。北欧系にありがちなブリティッシュ・ハードへの憧れを素直に表現したような音の作りはシン・リジィあたりに共通する。強烈なオリジナリティは不足だが、スキ者には心和む一枚だろう。
BAD COMPANYBAD COMPANY
密室的なユニットの面影を払拭する、開放的でファンキーなビートが印象的なニュー・マキシ。パーカッション、エレキ・ピアノ、ワウワウ・ギターをセンス良く配置したサウンドの上で、陰りのある男性ヴォーカルが生々しく響く。
STAY GOLDSTAY GOLD
久保田利伸とのコラボレーションでも知られるジェフ・ヴォーヴァのプロデュースで99年3月にデビューした織川ヒロタカのセカンド・シングル。爽やかさとせつなさが共存するポップスを聴かせる。テレビ東京系『バースデイ』のテーマ・ソング。
HEAVEN/SquallHEAVEN/Squall
『OUT〜妻たちの犯罪』の主題歌(1)と、本人主演作『パーフェクトラブ』(いずれもフジTV系で放映のドラマ)の挿入歌だった(2)のカップリングによるマキシ・シングル。“存在感”が語りかけてくるようなモノクロの写真が詰まってるブックレット、すご〜くいいです。
太陽の白い粉太陽の白い粉
先入観のあった方も、ここから入れば大丈夫でしょう。乾いた情緒をちりばめた、アコースティックな質感と美しいメロディが特徴の(1)をはじめ、彼らの個性がコンパクトにまとめられた5曲入りマキシ。気に入ったらアルバム『ミーのカー』もぜひ。★