1999年11月25日発売
Chappaquiddick SkyliChappaquiddick Skyli
サブ・ポップの旗手パーニス・ブラザーズのジョーのソロ作。80年代初頭、イギリスでカルト的人気でミュージシャンの間でもファンの多かったフェルトを思い起こさせた。繊細で美しいまでに自虐的な歌詞世界が彼の声を通す時、癒しにも似た力を生み出している。
キスをしようキスをしよう
善良男子二人組ユニット、さわやかに軽やかなポップス。打ち込みのつくり方も、鼻につかないというか。乙女ちっくもびっくりの超スウィートなテーマを、乾燥させながら転がしているところが、好感。でもこのラインは食傷気味という気持ちも、少々ある。
BB
すっかり役者稼業……というイメージが強くなってしまっているけれど、コンスタントに歌い続けている彼の11枚目のソロ・アルバム。タイトルはYANAGIBAのロゴ・シリーズ“B”とのこと。甘い声質のせいもあって“永遠の青春”に生きる青年っぽさが印象的。
AFFIRMATIONAFFIRMATION
97年に『パウダー・ブルー』でデビューしたNYで活動するピアニスト・大野智子のセカンド。フュージョンの名曲を中心に、生ピアノ・トリオで演奏する一風変わった趣向だが、オリジナルから飛翔した展開の内に見せる大野の繊細さがピカピカ輝いている。