1999年2月発売
ヴィヴァルディ標題付きのヴァイオリン協奏ヴィヴァルディ標題付きのヴァイオリン協奏
バロックといえばオリジナル楽器が主流の昨今。そんななか、イタリアのインテルプレティ・ヴェネツィアーニはあえてモダン楽器でバロックに取り組んでいるアンサンブルだ。艶やかで輝かしい弦の音色。豊かな響きで表情豊かに奏でられるヴィヴァルディは新鮮だ。
ブラジリアン・ラプソディブラジリアン・ラプソディ
クール派の名手として知られるコニッツが6年ぶりにブラジルものをレコーディング。収録曲は、(6)を除き、どれもブラジルの有名曲ばかりだ。このところ停滞気味だった彼だが、ブラジルものとは性が合うらしく、なかなか快調な演奏だ。そこはかとなく漂う哀愁が○。
ニッティー・グリッティーニッティー・グリッティー
日本のレコード会社制作のバルネの最新作。トリオ編成によるオルガン・ジャズで、ブーム便乗かナと思ったけれど、どっこいぎこちなさがまるでない。オルガンのグルーヴのなか、バルネが心地よく泳ぐ。(4)に涙。ジャズが死ぬほど好きになるすばらしさだ。
国境の南・太陽の西国境の南・太陽の西
村上春樹『国境の南、太陽の西』に引っ掛けたアルバムで、(8)以外は小説に登場する曲で構成。ベテラン3人が、ちょいとやってみるべぇか的気楽さでプレイしていて、その分こっちも聴きやすい。アッサリ味のピアノが、春樹小説ぽいっていうことなのだろうか。