1999年5月21日発売
今も生き続けるあの曲、この曲すべて古関裕而作曲によるもの……この一枚を聴くだけで、その幅の広さに驚かされます。詳細な解説もついて、まさに生誕90周年/没後10年にふさわしい名作選。『鐘のなる丘』主題歌(1)はタイトルが違うってコト初めて知りました。
“ロバータ・フラック、高橋真梨子を唄う”という副題通り、高橋の代表曲をリアレンジしてロバータが英詞で歌った企画盤。王道のAORサウンドを主体にオリエンタル風味やレゲエなどであっさりと味付け。さらっとした聴き心地が夏向きと言えましょう。
ある意味でKISSの卑猥版である彼ら。それは一部言い得て妙で、彼らの醍醐味はB級ホラー並みのバカバカしさとナスティなパーティ感覚だ。しばらくそうした要素が欠落していたが今作では直球型のR&Rとともに怒涛のW.A.S.P.魂が復活している。実に豪快だ。
シンガー・ソングライター、大木彩乃のデビュー・マキシ・シングル。パリ録音とのことで、(2)はモダンなシャンソンといえなくもない。小坂明子みたいなホンワカしたものが漂うヒトなのだ。たとえが古くてすまん。今は激しい人が多いから、こんな芸風は新鮮。
79年の全米ツアーで収録されたライヴ・アルバム。当時の最新作『ロウ・バジェット』からの曲が中心だが、(5)(7)(16)(17)(18)など代表的なキンクス・ナンバーを網羅したゴージャスな選曲がうれしい。サウンドやヴォリュームから考えてもキンクス最良の実況録音盤。
レイ・デイヴィス先生のモゴモゴしたヴォーカルの旨味はアリスタ時代のこのアルバムでも健在。シンプルなロックンロールバンドとして、アメリカで人気を得た時期ですね。おじさんのいぶし銀ロックンロール。でも、お願い、対訳つけてね。81年度作品。
ジャケットはもちろんブックレットの写真も“野に遊”。独自のピアノ・サウンドを確立してる村松健の描く春景色は、やわらかなおひさまあびて、さわやかな風うけて……自然のキモチ良さそのままに、ってとこでしょうか。(5)はフェンダーローズでの演奏です。
ガツンと吐きそうなまでにハードコアな(12)と、優しく美しいメロディを聴かせる(3)と、どれがホントなの? と錯乱せんばかり。“音楽にルールはない”と言い放つ武闘派な彼らの底力は、こんな程度のものじゃ済まされないのかも。