1999年5月発売
アイルランド音楽の雄デ・ダナンを経て、カントリーのメッカ、ナッシュヴィルに拠点を移し活動しているオコンネルが90年に発表したLA録音。ジャニス・イアンの(5)、P.マッカートニーの(8)、ジョン・ハイアットの(9)など、誠意にあふれたポップさが心地よい。
的確なディクション。心地よいアルトの歌声。アイルランド出身ながらナッシュヴィルに拠点を置いて歌うモーラの魅力は、なんといってもヴォーカルが感じさせる普遍性だろう。カントリー畑の作品を中心に取り上げたこの92年作も、つぶよりの歌唱ぞろい。
制作・出演
イ・ソリスティ・ヴェネティ / クラウディオ・シモーネ / ジャン=ピエール・ランパル / ジャンニ・キャンパン / ピエロ・トーゾ / ピエール・ピエルロ / ヴィヴァルディ / 佐々木一樹女性の心象風景を描いた歌を得意とする西脇唯。彼女の歌が同性に強い支持を受けるのも、弱く切ない女性の本音を認めつつ、そのか弱さにあえてエールを送ってくるからだ。BGM感覚で聴けそうながら、ついつい歌に耳が傾いてしまうところが魅力的です。
もともとこれらの曲はある種の生々しさを備えているが、なおかつシノーポリはそこに、より劇的で陰惨な怪奇性を加えた演奏を展開する。それでいてどこかに醒めた視線もあり、とてもユニークな仕上がり。ソプラノのマークはかなり濃い歌い口だ。
70年代の(1)(6)などや近年の(2)(12)など、ここ30年ほどの音源からセレクト。ポップ・シーンでも著名なアーティストが多く、構えることなくゴスペルに親しむことができる。時代にかかわらず、さすがにヴォーカルはソウルフルで迫力十分。伝統の強みを感じる。
AORの幻の名盤の初CD化(78年作)。ヒット曲もなくアルバムも本作のみだが、サウンド・クオリティの高さ、シニカルな切り口、トボケたヴォーカルとともに“時代の気分”を十分に伝えてくれる。バックはTOTOのメンバーなど当時の超売れっ子ミュージシャン。★
障害を抱え襞の多い人生を歩んだシンガー・ソングライター、71年リリースの第2作。かつてジェイムス・テイラーを支えていた名手たちをバックに、泥臭いブルースありメロディアスなバラードありの多彩な曲を聴かせてくれる。味わいに富む声も魅力。