1999年8月発売
ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲
クーベリックは第1、第2ヴァイオリンを両翼に分散する配置を好んでいたが、幻想ではこれが実に効果的で作曲者の意図をうまく引き出している。スケールは大きく、余裕のある響きで誇張のない良心的解釈。テンポにも余裕があり熱狂的な演奏ではないが、聴後の充実感は抜群。
ジャズ・パイオニアーズジャズ・パイオニアーズ
70年代のジャズ・シーンを担った大物ジャズメンが98年のニューヨークで一堂に会し、ライヴを敢行。ブレッカー、リーブマンのスリルあるSAXも聴き応え十分だが、なんといっても神様マルティーノのギターがライヴ録音でたくさん聴けるのがうれしい。
CARMENCARMEN
ビゼーやファリャのオーケストラ曲のピアノ版、そしてハルフテルらのピアノ曲など、スペインに対する熊本の熱き思いを込めたアルバム。なんだけど、恐縮ですがその“思い”以前に、まずちゃんと弾いて、ちゃんと音楽を聴かせてほしいのであります。