2000年2月発売
ヘア・イズ・ビューティフルヘア・イズ・ビューティフル
ミュージカル『ヘアー』の楽曲をジャズ化した69年作品で世界初CD化。時代を感じさせるポップ寄りの異色作だが、ボサ・ノヴァのリズムをバックにギター・ソロの多彩な技を繰りだす(1)、哀感に満ちた(4)、美しいメロディが淡々と奏でられる(7)など、快調。
キャプテン・バックルズキャプテン・バックルズ
ソウル・ファンク・サックスの重鎮、ニューマンの代表作(71年発表)。4ビートでのクールなプレイ、バラードでのムーディなソロもいいが、やはりこれぞアトランティック・ソウルといわんばかりのハードなブロウをフィーチャーした(1)のファンクは独壇場。
ストーンド・ソウル・ピクニックストーンド・ソウル・ピクニック
ロック〜ソウル取り入れ闊達派ヴァイブ奏者の68年作。ジャケ写はスライ・ストーン的? イージー・リスニング的な行き方と新鮮な風を掴みたいという意思が溶け合う一作。それにしても、ハービー・ハンコックほかなんと豪華な録音メンバーであることか!
ブラック・ウーマンブラック・ウーマン
逸脱ギタリスト、女房のゴスペル・ヴォイスをフィーチャーしての69年作。素晴らしいブラック感覚の飛翔ぶり。これぞ、ジャズ感覚のまっとな行使を経ての、NY発民族音楽。さながら、その佇まいは、フリー・ジャズ界のジョンとヨーコと言いたくなる。
白いブランケット/ラブ・マイナス・ゼロ2白いブランケット/ラブ・マイナス・ゼロ2
(1)は、しっとりしたミディアムのラブ・ソング。寂しさを包んでくれる温かさを象徴するブランケット、その温かさで前向きになれると歌う。(2)は、かつての作品の2000年ヴァージョン。歴史あるバンドだから、リメイクにも意義がある。
トレイシー・ネルソントレイシー・ネルソン
マザー・アースのヴォーカリストのソロ作(74年作品)。ゴスペルやブルースを基調とした深くて力強い歌は、実に味わいがあって素晴らしく、一度聴いたらクセになりそう。エリック・カズの(2)、ビル・ウィザースの(7)などのカヴァーも出色の出来だ。★