2000年2月発売
「赤色エレジー」がヒットしちゃってテレビにゲタはいて出ていたのがもう15年前となると、最近のあがたのタンゴぶりに見られるアクティブさは貴重だと思う。時間なんてほっといても流れるんだもんね。デビュー作(これ以前に実は自主制作盤あり)、林静一画の美しいジャケット、見開きオリジナル附録付でなくて残念『乙女の儚夢』72年作。ゲスト多彩74年作『噫無情』これまたカラー・ブックレットなしで無念。さらに75年発表の(制作は74年)あがた監督主演映画『僕は天使ぢゃないよ』のサントラ盤と、決して精緻でなくどちらかといえばラフでルースなセンチメンタルだが、それだけにあがただけのズサン美がとこしえに力強い泣き節なのである。
関西系ベルウッド・アーティストの中でも個性的な存在だった西岡恭蔵の代表作がリマスタリングで登場。オリジナルのリリースから四半世紀以上経っても、作品から伝わる味わい深さは変わらない。
これぞ湾岸ロックの開祖73年作。現ムーンライダースの前身。アコースティックな主体に臭い立つ、まとわりつくような饐えた音と言葉はとても一筋縄ではいかぬ十重八十重の腰の強さ。うかつに聴くと今でも吸い込まれてもどれなくなる。厳然たる伝説的超名盤。
哀しいまでのオカシ味が漂う高田渡の唄には、理由なく感激するひとたちがいる。'71年という時代に同時代人として生きていた、と実感させるのがこのアルバム。はっぴいえんど、加川良、遠藤賢司らが参加している。
キムタクと常磐貴子の話題のドラマの主題歌。むだのない、それでいて聴く者の心をとらえる稲葉の歌詞は健在。きっとまた何人もの女性たちが涙することでしょう。(2)は松本お得意のアメリカンなヘヴィ・チューン。ここぞとばかりにギターを弾きまくり!
63年にヒット・チャートの第2位まで昇ったPPM屈指の名曲。アサヒ・スーパードライのCMでもお馴染みだが、初CDシングル化ということで喜ぶ往年のファンも多いことだろう。深く心にしみるサウンドは疲れた現代人にはたまらない癒しの特効薬だ。
全米初登場1位を記録した美人ポップ・カントリー歌手の新作。カントリー色は薄めだが、ポップス/ロック色の濃い楽曲と伸びやかな張りのある歌声で、万人が楽しめる内容となっている。夫君のティム・マッグロウとデュエットしたバラード(6)が絶品。★