2000年2月発売
制作・出演
アルフレート・マレチェック / ジュスト・カッポーネ / スティーヴン・ビショップ=コヴァセヴィチ / ドヴォルザーク / フェルディナンド・メッガー / ベルリン・フィルハーモニー八重奏団員 / ペーター・シュタイナー / 土屋邦雄発売元
ユニバーサルミュージックついていくつもりのある人には惜しみない愛情を注いでくれる最近のフリップ師。“コレクターズ・クラブ”会員のみに頒布されたライヴ盤の日本独占ボックス・セット化第2弾は、82年と95年(×2)の計3枚組。師と一党の常時本気が演奏からあふれ出す。
椎名林檎でお馴染みの亀田誠治がアレンジしたビリビリに歪んだエグいバック・トラックに乗って歌う恭子姫はなかなかカッコいいのです。前のシングルはなんかツラかったが今回はイイ感じ。歌唱センスあるじゃん。この調子でガンガン行くべし。
若手実力派バンドのニュー・マキシ。(1)は、オルタナ風味のエッジの利いた演奏に、キャッチーなメロと甘いヴォーカルが上手くマッチした会心の出来。ライヴ映えしそうな(2)も、バンドの演奏能力の高さが堪能できる。生で見たいバンドだ。
メジャー感の強いテクノ・サウンドの上で、R&B風の香りを漂わせたウィスパー・ヴォイスでセクシーに歌声を紡いでいくChihiro。浮遊していく音のポップな感覚と、ディープかつ妖しい色を持った彼女の歌声との融合は、不思議な心地よさを醸し出していく。
ついにCD化。解散記念のロサンゼルス録音。耳うるさい人には、ヴァン・ダイク、ビル・ペイン、そしてロウエル・ジョージというゲストで、どうだ。さすがに曲はどれも一級品。バンドとしてのまとまりはもはやないが。個人的には思い出がいっぱいの1枚。
ブギでやっている「はいからはくち」など面白いテイクが入っているから、ファンはうれしいでしょう。ロックを日本の土壌に移しかえようとした努力と苦労が、よく透けてみえる。ヘタだけどいいんだよね。イラストは当然、矢吹申彦さん。
73年9月の解散コンサートで収録されたライヴ盤。11曲中7曲がはっぴいえんどの演奏で、(5)(6)は大瀧詠一とココナツ・バンク(伊藤銀次らのバンド)、(7)(8)は西岡恭蔵。鈴木慶一のピアノやシュガー・ベイブのコーラスも聴ける。未来の種子がここにあった。