2002年11月発売
シカゴ出身で、現在はロサンゼルスを中心に活動しているゴスペル・シンガー、KUK HARRELLのニュー・アルバム。敬虔なクリスチャンでもある彼の曲はクリスマス・シーズンにお薦め。
新作(1)(9)を含むベスト。大ヒット(12)のソフト演歌のイメージが強いが、(5)(6)でみせる艶やかで芯の強い女性も見事に演じている。演歌での再出発(13)から丸10年、すっかり実力派に成長した。但し、(8)はデュエットの川藤幸三(元・阪神)が素人ぽくて、作品をチョー柔軟にしています。
最新ヒット(1)やデビュー曲(8)などのオリジナル+スタンダードで構成。ムード歌謡を背負う存在だけに、選曲やアレンジなどでもう少し“冒険”してみてもいいかなという気もする。その意味で、洒落たムード歌謡になっている(9)は面白い。コンボのバックで聴いてみたい人です。
平成の愛唱歌ともいうべき新実徳英の「白いうた 青いうた」を、オリジナルの二部合唱で楽しむ。合唱界のカリスマ、栗山文昭が新実とともにプロデューサーを務め、一部の指揮も担当。
実力派女性シンガーの新作。全曲カヴァー作品、と書くと近頃ありがちな安易な企画モノと捉えられそうだが、これは本当に骨太な内容だ。9・11に触発されたジョーンが、旧き佳きソウル、ロックの名曲の数々を、いつになく肩の力を抜いて歌い上げた傑作。★
2002年4月に謎を孕んだまま解散を宣言したアメリカ産メタル・バンドの近作2枚からのセレクト+未発表ライヴ音源で構成された変則企画アルバム。どう考えても契約満了のためのリリースだが、意味深なアルバム・タイトルにファンは気が気じゃないかも?
本邦インストゥルメンタル・フュージョンのインテリジェンスとパワーが、世界のどこに送り込んでも負けないレベルにあることを示したライヴの快作。塩谷のアコースティック・ピアノを中心に、曲がサウンドが変幻自在にウネるパフォーマンスは驚異的。★