2002年11月発売
トリオ作品かと誤解するタイトルだけど、実際はアンディ・スニッツァーのサックスを加えたカルテット作品。その後マシューズとの共演を通じジャズ界でも知られるようになるスニッツァーだが、本作の録音当時(92年)はほとんど無名の存在だった。洒落た4ビート・ジャズ。
ベテラン歌手のアニタが、10年ぶりの来日を果たした75年、東京のスタジオで残していった置き土産的な作品。ピアノ・トリオの伴奏で、おなじみのスタンダードを軽快かつじっくりと歌い上げる。その姿は、彼女らしい落ち着きと説得力に満ちている。
3度目の来日時、中央線沿線のジャズ・スポットのひとつ吉祥寺“サムタイム”でのライヴ収録盤。(私的に)この店に初めて行ったのはこの録音から10年余も経てから。なんだ残念! と思いつつも、しかしここに再現されたハートマンの穏やかなバラード声に出会えたので極上の気分に。
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンが進めているバッハのカンタータ全曲録音の第17弾。ここでは、新年のために書かれたカンタータが収められている。
パリのアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を経て、先頃、リヨン国立管の音楽監督となった気鋭の指揮者、ロバートソン。バルトークで見事な音楽性を披露する。
これは必聴! 歴史に残る大指揮者たちのオリジナルのピアノ曲が集められた注目の貴重なアルバムである。トスカニーニの心休まる子守唄! シューマン風のフルトヴェングラー。ロマンティック極まりないムラヴィンスキーの前奏曲(スクリャービン風)など興味津々!
制作・出演
ケニー・バロン / シェリル・ベンティーン / ジョン・パティトゥッチ / チャック・マンジョーネ / デヴィッド“ファットヘッド"ニューマン / ドン・アライアス / マーク・キブル / ルイス・ナッシュ発売元
キングレコード株式会社マンハッタン・トランスファーの女性シンガーのソロ作。共演メンバーのアコースティック・ジャズ演奏も素晴らしく、彼女は伸びやかに自然体で歌っていて、だから感情をコントロールしながらの歌の表情が豊か。しっとりと成熟した大人の女の歌の世界である。★
「おしどり人生」「漁火の宿」などのヒットを持つ、鏡五郎の台詞入り演歌の決定盤。母子の涙の対面を描いた台詞モノ演歌の定番「瞼の母」ほか、ドラマティックな楽曲を多数収録。
東京芸大助教授で紀尾井シンフォニエッタのリーダーも務める澤和樹のヴァイオリン名曲集。彼のロマンティックで豊かなヴァイオリンが堪能できる。表現に様々な工夫が凝らされていて、音色も多彩。小品ばかりだが、なかなか聴き応えのあるアルバムだ。
木内佳苗と大嶋有加里によるピアノ・デュオ演奏だ。ヨーロッパで活動し評価を得ている彼女たちの2作目。有名なバレエ音楽・歌劇でも、かなりの難曲をダイナミックな展開・演奏で聴かせている。ミュージカル曲風の「屋根の上の牛」はポップに楽しめる。