2002年5月22日発売
《ヘリテッジ・オブ・ジャズ〜コンコード30》の1枚。コンコード・レーベルが誕生するきっかけとなったコンコード・ジャズ・フェスティヴァルでの録音。エリスとパスの熱演を記録した記念碑的作品。
屈指のテクニックと卓越した音楽性を併せ持つ二人のグレイト・ギタリストが共演した73年のライヴ録音。魅惑のソロ、息を呑むような華麗な技の応酬、触発しながら高みを目指すスリリングなインタープレイと、ジャズ・ギターの真髄が存分に楽しめる。
ギターの名手二人の共演盤。互いをリスペクトして、二人で協調することによって何かを生み出そうとする気概が伝わってくる演奏。どれも円熟のテクニックで歌心もいっぱい。着想がシャレていて、演奏の中で自然と二人の気持ちがぴたりと合ってくる、その感じがいい。
フュージョンが謳歌していた70年代後半に古風なスタイルで話題となった77年コンコード第1作。今聴いても相変わらず背中がムズムズしてくるほど思い入れたっぷりに1930〜40年代頃の雰囲気を振りまいている。そのいつまでも変容しない古風さに乾杯!
エレクトリック全盛の70年代、20代ながら若年寄風のスタイルで颯爽と登場した白人テナー・マン、ハミルトンの第2作。ジャズ進化論の呪縛どこ吹く風。オールド・ファッションな響きの中にスウィングの快楽を封じ込めた彼の主張を聴くことができる。★
81年録音の本作には34歳のジェリー・バーガンジの参加が注目だが、演奏はジェリーの演奏時とそれ以外でかなり印象が異なる。モーダルなジェリーとメロディアスなブルーベックが対照的。ブルーベックの力強いパッセージが印象的な演奏だ。
《ヘリテッジ・オブ・ジャズ〜コンコード30》の1枚。グラミー賞を受賞した本作は、シアリングとトーメの洗練された魅力が存分に発揮されている名盤。
《ヘリテッジ・オブ・ジャズ〜コンコード30》の1枚。ファンキーでコクのあるカーメンのヴォーカルが楽しめるライヴ。バックの面々のプレイもソウルフルで痛快。
《ヘリテッジ・オブ・ジャズ〜コンコード30》の1枚。小気味よくスウィングするアーネスティの歌声が素晴らしい、彼女の代表作。バックを務めるのはハンク・ジョーンズ、レイ・ブラウン、ジミー・スミスのトリオ。
コンコードでの4作目となるスティーヴィー・ワンダー曲集。どの曲も原曲よりスローなテンポでゆったりと歌っていて、完全に自分のカラーに塗りかえている。最初は少し戸惑うけど、聴いているうちに原曲は忘れ、ニーナの世界にどっぷりとハマってしまうから不思議。
日本でも着実にファンを増やしている女性シンガーの96年作。ピアノ・トリオをバックに自身のオリジナルとスタンダードを歌っている。伸びやかな歌唱。なかでも、ピアノ・トリオのサウンドにレスポンスしながら、彼女の豊かな音楽性がナチュラルに弾ける曲がナイス。
ゆとりをもってコントロールされた歌唱と気品漂う声の響きが魅力的なシンガーの98年作品。作者H.ハンコックが参加した(3)は色彩感豊かなサウンドも含めて充実の仕上がり。ジョー・ベック(g)をバックにボブ・ミンツァー(bs-cl)が絡む(7)も美しい。
ボクサーの畑山隆則の入場テーマ曲に使われるなど、以前から格闘技界とのつながりが深かった彼らだが、このマキシは人気格闘コミック「グラップラー・バキ」とのコラボレートだ。原作者の板垣恵介によるジャケットも素敵な、甘くないヒップホップ。
アコースティック系トリオ・バンドのシングル。ミニマルなピアノと生ギターを軸にストリングスが徐々に曲をもり上げていくタイトル曲は静かに聴く者を吸い込んでいく磁力がたっぷり。ヒップホップなリミックス曲(2)との落差の大きさに彼らの得体のしれなさが。