2002年5月発売
90年代から人気復活したショウが、実力の一端を垣間見せた“純ジャズ・サイド”に傾斜して作った96年録音のスタンダード・ソング集。一味違う「ウィスパー・ノット」や「ニアネス・オブ・ユー」はこれらの曲の印象を一新する出来上がりだ。
クラブ系のシーンで脚光を浴びているベテラン・シンガー、マリーナ・ショウのコンコード第2弾。彼女はジャズとソウルの中間スタイルで、70年代以降に活躍している。97年録音のこの作品も彼女のスタイルは不変。円熟味を増した歌唱にジャンルの壁はない。
アナーキーのギタリスト・藤沼伸一の呼びかけに集まった、豪華ゲスト大集合アルバム。泉谷しげるや忌野清志郎といった旧知の仲はもちろん、RIZEのJESSEとDJ KRUSHを迎えた(1)なども面白い。歌詞に“戦争反対”という共通のメッセージがあるのが深い。
平野孝幸のピアノでJ-POPのヒット作品を聴かせる《ピアノ・インテリア》シリーズに松任谷由実作品集登場。「あの日に帰りたい」「守ってあげたい」「やさしさに包まれたなら」などを収録。
キュートな声質が魅力の美人歌手ステイシー・ケント。これは彼女が英国の一流ミュージシャンの全面的なバックアップで完成させたリチャード・ロジャース作品集。情感豊かな歌唱とけだるい雰囲気が絶妙にブレンドされ、心地よい時間を演出してくれる。
ニューヨーク生まれながら英国で基盤を築き、2001年にブリティッシュ・ジャズ・アワードも獲得。親しみやすいナチュラルな歌で注目を集めるケントが、97年に発表したデビュー作の再発。スウィング・エラの佳き時間が、もう一度進み始めたような心地良さ。
アルバム『ドリームズヴィル』が日本でもブレイクした英国の人気女性シンガーの2作目の再発。収録曲はスタンダードの名曲。当時から、飾らない、ピュアでチャーミングな歌声は今と同じ。端正でアコースティックなジャズ・サウンドが彼女のヴォーカルを引き立てる。
舌足らずな声が魅力の“バーチャル・ビッグバンド・シンガー”ステイシーが、ハリウッド映画最高のエンタテイナーの一人、フレッド・アステアの愛唱曲を集めて録音した作品。フォー・リズムのバックもスウィンギーなサウンド創りで粋な演奏だ。
英国のテナー・サックス奏者ジム・トムリンソンのデビュー作。自作曲と渋めのスタンダード・ナンバーを選曲、スタン・ゲッツに影響を受けたメロディアスな歌心あふれる演奏をみせている。すでに十分な実力あり。3曲で奥さんのステイシー・ケントが歌う。
日本のネオ・クラシカル・バンドのメジャー・デビュー作。ギター・ソロにイングヴェイへの傾倒ぶりがあふれ出ているが、ここまで弾ける日本人はそういない。レベルは非常に高いが、改善の余地もあるので今後に期待したい。ちなみに歌詞はすべて英語。