2002年8月21日発売
21枚目のシングルは対照的なんだけど実は同じ世界が詰め込まれている。ラテンのリズムと適度な叙情と伴ったメロディからなる表題曲は歌謡曲の洗練形といった趣。ハードでグルーヴィなロックに彩られたカップリングもメロディは歌謡曲していいる。
台湾の歌姫、ウィニー・シンが、日本でヒットしたドラマや映画の主題歌をカヴァー。たとえばMISIAの「EVERYTHING」などにしても実にシットリとした色気があり、西欧を向きたがる日本の“ディーヴァ”とやらよりも、よほど好感が持てる歌い方。
80年代半ばから活躍する台湾の人気女性シンガー、ウィニー・シンのエミール・チョウとの絶品デュエットを含む、日本編集ベスト盤。美しい歌声で丁寧に歌い上げられるミディアム/バラードは、北京語の柔らかな響きも手伝って情感たっぷり。★
67年に自主制作された(オリジナル)フォークルのデビュー・アルバム。ライヴ録音とおぼしきテイクを含む。ここでの「イムジン河」は3番が朝鮮語で歌われている。素朴な音色は創意工夫のたまもの。ポップで親しみやすいのに妙なユーモアが味なもの。
BECKやダスト・ブラザーズとの仕事で知られるDJ SWAMPのソロ一作目。彼が関わってきたツワモノ同様、DJプレイやヒップホップをベースにしながらもロック、エレクトロ、アブストラクトなど雑多な趣味趣向を発揮している。武骨な音作りと自身のラップも味があってよし。
新ユニットによる初アルバムは陰りのないオーソドックスな奏法が結果的にラップ・パートに勝り、60〜70年代の薫り漂う魅惑的な仕上がりとなっていてきわめて心地よかった。が、わがままな聴き手は次回に今というシーンに激しくぶつかる様を期待しているのだ。
映画のテーマ曲をカヴァーしたスプリット盤。まさにメロコアなアレンジになっており、メジャー感たっぷりの音作りだが、有名な映画の曲ばかりだし、ヒット曲多数だからハマっている。80〜90年代のアメリカのショウビズの匂いむんむん。完成度が高い一枚だ。
コバケン初のブルックナーは、デュナーミクの幅が広く、内声やリズム処理に丁寧な目配りがなされた演奏。また、輝かしい部分は徹底して輝かしく鳴らす解放感(チェコpoの金管セクションがパワー全開)や、美しさへの喜びを謳歌するのはいかにもこの指揮者らしい。
スウェーデン出身先鋭的メタル・コア・アクトがレア・トラック集を挟んで4年ぶりに放つ4作目のフルレンス作。爆走した前作とは一転して再び重いうねりが全面を支配する作風に帰ったが、知的なノイズとテクの融合ぶりは依然として独特で他の追随を許さない。