2002年9月19日発売
ギターを持つ詩人ギターを持つ詩人
98年のデビュー以来、その文学的なセンスが同世代の若者たちから大絶賛されている彼女が、2年ぶりにリリースする3枚目。日本盤にはボーナス・トラックとして、詩の朗読2篇を収録。
喫茶ロックnowその2喫茶ロックnowその2
温故知新な“喫茶ロック”シリーズにおける良質若手紹介篇が“now”。ここに参加したアーティストの大半が少なからず“はっぴいえんど”の影響下にありそうだが、さらにサニーデイ・サービスの影響を受けたバンドもおり、光陰矢の如しな気分。★((7)は★★)
バナナ・チャンネルバナナ・チャンネル
ヴァイオリン×2、ヴィオラ、キーボード兼ギターという珍しい編成のユニット。カジヒデキや櫛引彩香の録音に参加しつつの活動で、これが1年3ヵ月ぶりのセカンドとなる。温かいストリングスの響きとカフェ・ミュージック風のアレンジが溶け合う心地よい一枚。
恋文恋文
恋の歌というより、恋文と呼びたくなるような国内外のバラードを集めた名曲カヴァー集。おおたかの心に染み入るような歌唱、純アコースティック・サウンド、同時録音、エンジニア、吉野金次の名人技によって、室内楽ならぬ新しい“超室内楽歌謡”に仕上がっている。
志ん朝復活ー色は匂へと散りぬるを ぬ[高田馬場]・[甲府い]志ん朝復活ー色は匂へと散りぬるを ぬ[高田馬場]・[甲府い]
81年春の三百人劇場での録音。ジャケ写の若いこと。「高田馬場」は昔の珍商売を紹介するマクラだけで十分に笑わせてくれる。ネタに入ってからも、仇討ちフィーバーに盛り上がる街中の描写に、この人らしい鋭い観察眼を感じる。「甲府い」は淡々とした語り口の一席。