2002年9月発売
昭和40年代の歌謡曲をプリ・スクールの三人とフクイタカフミがリミックスしたものなのだが、オリジナル曲の片鱗は「他人の関係」のみにわずかに残っているだけで、概ねクラフトワーク的なインストものの新曲と捉えたほうが正しい。ってか、これリミックス?
双子デュオ、ピーナッツの貴重なライヴ・アルバム初CD化。「ダイアナ」「悲しき雨音」「レモンのキッス」など、アメリカン・ポップスのヒット曲が大量に日本に入ってきた時代を物語る内容。
Rumicoと改名し、新たな気持ちで音楽活動を展開する小柳ルミ子の抒情歌アルバム。「浜辺の歌」「知床旅情」など、昭和40年代当時の彼女の清純派路線を見事に活かした選曲で綴られる。
高橋真梨子が在籍したことでも知られるグループ、ペドロ&カプリシャスのベスト。「ジョニィへの伝言」といったヒット曲のほか、「やさしく歌って」「ゴッド・ファーザー」などの洋楽カヴァーも。
「出発の歌」のスケールたっぷりの歌唱で知られる上條恒彦は森山良子のヒットで知られる「さとうきび畑」を40年近く前に録音していた。ほかに「木枯紋次郎」の主題歌「誰かが風の中で」など。
TV出演で人気沸騰のアルバ奏者、上松美香4枚目のCDは独特の音色を生かした美しい映画音楽。ひなびた爪弾きの民族楽器から現代感覚あふれる洗練された響きを作り出す豊かな表現力は天賦のものだろう。夢見るような至福の時を与えてくれる珠玉の曲集である。
明治14年『小学唱歌集』から昭和25年『中学校音楽』の70年間、国定&検定教科書や教材などに収録された唱歌140曲を収録している。今でも歌われているものから、世代によっては初めて聴く「菅公」「大塔宮」などまで多様である。なかでも、鉄道ものを集めたDISC-6“鉄道唱歌集”は圧巻。近代日本を象徴する文明の利器=鉄道は未来志向の歌となっている。唱歌にも、幼児向けから小学生、中学生向けから戦時体制化の国民唱歌などさまざまである。これらの歌が、明治以来の日本の音楽的民度を培ってきたといえる。