2003年12月17日発売
夭折の童謡詩人・金子みすゞの生誕百年&ボニージャックス結成45周年記念盤は、作曲と演奏が田村洋。(1)〜(15)がボニージャックスの唄で、(16)〜(19)がインスト。目に映るものを平易な言葉で描写しているだけのようでいて、その裏に突き抜けるような視線の鋭さを感じさせる。
山口県立大学の教授で、NHKドキュメントやドラマなどにも楽曲を提供する作曲家によるアジアをテーマにした作品集。アジアの民族楽器などを取り入れたエキゾティックかつ幻想的なサウンドが聴ける。
2003年12月に来日した話題の英新人ギター・バンド、BSPの日本編集盤。キンクスの「ヴィクトリア」を想わせる快活なタイトル曲(1)はイギリスでのヒット曲で、そのほか、アルバム未収録のシングルB面曲など、パワフルで型破りな彼らのポップな魅力を堪能できる。★
スカ、レゲエ・ファン以外にも支持層を広げている、ロッキング・タイムのシングル。ヴォーカルの今野の切ない歌声が胸に沁みる、失恋ソング。
浜崎あゆみ初のミニ・アルバム。(3)(6)のように叫びにも似た悲痛なヴォーカルとHΛLのデジタルなアレンジが重なることによる刹那感は相変わらず極上。でも一番興味深いのは(8)の生演奏と絡む柔らかい歌声。これがボーナスなのは、今後の新指針の予告なのかも?
波多野睦美の歌う“日本の歌”はとても自然体だ。いい意味で全然バタ臭くない。ほとんど脱力系といえるかもしれない。古楽を専門としてきた波多野だからここまで大胆な表現ができるのだろう。日本の歌の本来の美しさが満喫できる。★
ニルス・ラン・ドーキーを中心とするトリオ・モンマルトルの第4作。これまでの3作は、フランス・イタリア・スペインをテーマにしていたが、これは特にテーマはなく、オリジナル3曲+人気スタンダードという選曲。女性ファンを意識したソフトで柔らかなピアノ・トリオ。