2003年2月発売
このたび活動休止した彼らのベスト。ダンスとしては上品でヒップホップとしては薄いところが、ニッポン人向き。前ヴォーカル参加曲や他アーチストへの提供曲、ユーミンのカヴァーまでそろえたにも関わらず、『ちびまる子ちゃん』のエンディング・テーマが入っていないのはなぜ?
フォークな選曲の中、庄野真代や斉藤哲夫が唐突なのは何故? と思ったら、ユイ音楽工房30周年記念盤でした。30代後半から40代にとっては耳懐かしく、20代くらいにはメロウすぎるかも知れない曲たち。イルカやかぐや姫もいいけど、この時代はやっぱり拓郎だな。
85年の初のフル・アルバムに、当時7インチで発表されアルバム未収録の「レスラー(マイケル・ジャクソン「スリラー」のパロディ)」を追加した、ファン感涙の発掘音源がついにCD化。
2作同時リリースの意図は“使い分け”。本作は従来の色調強く、されど抽象性とそこからの拡がりは過去に類を見ない。サイケ感高まった先行曲(7)が1曲1枚の変則シングルだったのも論理上では納得するも、感覚は即時的に無間地獄に陥る。濃密な時間の貫通に何を見る? ★
2作同時発売の方われ。マイナーなメロディが印象的なスロー多めの静かなアルバム。ほかの人(たとえばママ・ギタァのジュンちゃん)の歌う坂本作品が聴けたり、シンプルな音で曲の芯をあらわにしたものが多く、ゆらゆらがいかにポップがあらためて感心。
「けっこう新しい曲が入ってるねぇ」と思える世代を狙った感じのコンピ。いきなりの(1)で異彩を放ちつつしみじみさせますが、イマイさんの(10)もいまや懐かしいテイスト。直前のCOMPLEXからの流れで、クスリと笑うもよし。春先の結婚パーティーに使える一枚です。
TBS系ドラマ『年下の男』挿入歌。ムーディかつ繊細なアーバン・ミュージック。高橋から沸き立つ“男らしさ”と“大人の哀しみ”がスパイスとなり、非常にクールに仕上がっている。ジャズでもないソウルでもない、日本独特の艶のある楽曲に感服する思い。
まさに“珠玉の”って冠がふさわしい、胸キュンなポップスを集めたマキシ。ソロ・パートも入って、ふたりのキラキラ輝くキャラクターをお腹いっぱいたのしめます。安直なユニット名も、乙女ゴコロをくすぐりまくり……? 考えるのがメンドイかったのかなっていつも思う。
米女性シンガーの新作。ジャズ以外にもブラジル、ポップスなど、いろんなタイプの曲を歌ってきた彼女だが、本作ではエンヤのような(3)まで。どちらかというとポップス色が強いようで、いや、ロックぽい(7)もビートルズ(10)も。いずれにしてもかぐわしい歌声だ。