音楽むすび | 2003年3月26日発売

初のベスト・セレクション盤。本人自身が伸びやかで優雅なタッチの音色に酔いしれ楽しんでいるようで、それがとても聴き心地よい。さらに自作の(1)(6)(9)(10)(13)(14)では力強く大胆なきっぷの良さを際立たせている。そんな贅沢な聴き比べもできるセンスのいい構成である。

カフェ・シリーズでお馴染み橋本徹選曲のブロッサム・ディアリー・ベスト。ジャズ・ファンのみならず、コケティシュな彼女のヴォーカルが十二分に堪能できる1枚だ。低価格なのも嬉しい。

最近流行りの“スロウ”という言葉、フードにも使われているが、音楽でもと、気軽に聴けるクラシックとジャズの名曲を収録のコンピ盤。演奏者も超一流でプラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、サラ・ヴォーン、キース・ジャレットなど。2枚で150分の至福の時を。

黒夢を活動休止した清春が新たに作ったバンドSADSのファースト・アルバム。黒夢よりもさらにソリッドになった、攻撃的なロックンロールを展開している。あまり言われることがないが、清春はソングライターとしても傑出していることがよくわかるアルバムだ。★

タネも仕掛けもない東京のホンモノの不良によるリアル・ヒップホップ。その刺激的な言葉使いはズ太いビートによく似合うが、かといってダーティなだけではない洗練された感覚があるのがやはり東京育ちか。MCも全員キャラ立った、これが衝撃の3枚目。★

東京ダンスホールを代表する歌い手ことC-SAR、BIGGA RAIJIらがスティーリー&クリーヴィー、スライ・ダンバーのトラックに乗せて歌った5曲入りアルバム。各歌い手が自分のルーツをからめてレゲエへの愛を歌う(2)(3)のあたたかさがいい。