2003年3月26日発売
49年に録音された傑作。以前にも再発されたが、2003年の没後50周年を期して再び発売。ただし、うれしいことに未発表曲が何と11曲もプラスされている。歌心あふれ、魂がはじけるようなジャンゴのギター。盟友グラッペリのヴァイオリンも快調。★
純粋というのか、無垢というのか……“素直な”言葉が素朴な音に乗せて、聴覚から全身に沁み伝わる。過密ではなく、不足でもないリアルな風景がフォーキーな歌声からにじみ出ている。いまどき珍しいぐらい飾らぬ魂に、感服&今後に大期待。磨けばますます光るだろう。★
軽くゆったりとしたリズムにのせた(1)は、柔らかで温かいサウンドと絡み合うソウルフルなヴォーカルが心地いい王道のR&B系ミディアム・チューン。さらにバラード寄りで美しいメロが強調される(2)とともに、自然に流れるファルセットやフェイクが巧みな表現力を感じさせる。
今の自分は汚れていると思っていたけれど……、水族館の好きな純粋な自分は変わっていなかった。誰もが過ぎた日の優しさを思い出せる物語。原作は葛西瑞絵。朗読は個性派アーティスト、たま。
元宝塚の花形女優という経歴にふさわしい、魂を震えさせる力強く勇壮な歌声を響かせゆく真琴つばさ。ロック寄りなポップ・ナンバーに乗せ、1曲ごとに魅せゆく“声/感情の抑揚”へ壮大な物語性を覚えてしまうのも、彼女の表現力の確かさがあるからこそ。叙情的な作品だ。
待望のファースト・アルバムは、スマッシュ・ヒットの(13)(14)(15)以外はすべて新曲で揃えた充実作。垢抜けた音と、澄んだ歌声のせいで今まで気づかなかったが、この人たちの歌は意外とディープだ。ピュアな中にも静けさと暗さが漂って、そこがたまらない魅力に。
VERBAL、今井了介、ZEEBRA、AIら、ヒップホップ/R&B界のトップ・クリエイターたちが集結し、安室奈美恵とのコラボも話題を呼んだ豪華プロジェクトによるアルバムを、多彩なジャンルのDJたちが再展開するリミックス盤。テクノやハウスなど、華やかな変化が味わえる。
90年から99年まで、その時代に音楽を聴いていた人ならドラマやCMをはじめ、誰もが耳にしたことのある曲が15曲収められたコンピレーション。あの頃のヒット曲を、手っ取り早くまとめて聴くには最適。難しいのだろうが、もう少し安いといいのだけれど。
MISIA、Calyn、TIGERという、“Rhythmedia Tribe”レーベルに所属する実力派女性シンガーのバラードを収録したコンピレーション盤。未発表曲や新曲も含まれており、久保田利伸の「Indigo Waltz」のカヴァー(ライヴ・テイク)は特に注目したいところ。