2003年3月発売
後藤真希が主役をつとめたミュージカルのオリジナル・キャスト盤。昭和41年の東京の下町でおこるさまざまな出来事を描いた舞台にリンクした本作からは、古き良き時代のムードがほんわかと感じられる。「サン・トワ・マミー」「君といつまでも」のカヴァーをはじめ、郷愁感あふれる作品。
全5曲……とはいっても、すべて「Dream」という曲の別ヴァージョン。「Dream」はミディアム・スローのなだらかなメロディの楽曲で、“信じた道を歩き出そう”というメッセージが込められている。北電労働組合によるユニピカ基金のイメージ・ソング。
元JIGGER'S SONの坂本サトルのインディペンデント・レーベル第3弾。完全セルフ・プデュースで、谷口崇らがゲスト参加している。いい意味での開き直りから伸び伸びとしたメロディとサウンドがあり、何よりもヴォーカルが弾けていて小気味よい。★
ウェルナー・トーマス=ミフネが奏でる美しいチェロの小品の数々。オーケストラやピアノの伴奏で、「愛のあいさつ」や「夢の後に」、「オンブラ・マイ・フ」などの名曲を歌い上げる。
イタリア最高のテノールの1人、カルロ・ベルゴンツィが近代イタリアのトスティの名曲を歌った1枚。ベルゴンツィの魅力的な声はトスティ歌曲の甘美な旋律にぴったりだ。
今は亡きルチア・ポップがドイツの子供の歌と子守歌を歌ったアルバム。彼女のリリックでチャーミングな歌声は、このような楽しい子供の歌と素晴らしい相性を示す。
2月に上演したあやや主演のミュージカルのサントラ。この作品は故美空ひばりが生前に書き残した1編の詞を元に作られた。昭和27年、横浜の洋食屋を舞台に繰り広げられる青春物語にブギウギや歌謡曲がフィット。音楽監修のつんく♂の策略とあややの歌唱を存分に楽しめる。
前作が230万枚を売った英国の奇跡、デヴィッド・グレイの新作。すでに全英初登場1位を記録しているようだが、風格たっぷりの落ち着いたトーンの歌を聴かせてくれる。80年代のエルトン・ジョンの作品を思わせるコンテンポラリーな匂いが印象的だ。
米国にノラ・ジョーンズが現れたのと時を同じくして、英国にはこのキャスリン・ウィリアムスが現れた。なんと心地よい囁きのような歌声。自身のギターと緩やかに対話するチェロやウッド・ベースの響き。“癒し”なんて言葉はキライなのでこう書こう。心安らぐ。★
小柳ゆきのニュー・シングルはドナ・サマー、79年のヒット「ON THE RADIO」の日本語カヴァー。ちなみに作曲はジョルジオ・モルダー。カップリングはPS2のゲーム『真・三國無双3』イメージ・ソング。こっちも懐かしい70年代ディスコ・テイストにあふれた佳作。