2003年4月16日発売
台湾音楽ムーヴメントのなかでカリスマ的存在感を獲得した新世代ロック五月天のベスト。シンプルで魅力にあふれた耳に残る楽曲と、アーティスト自身が率先して音楽を楽しんでいる姿勢がアルバムからあふれてくる。2003年の活動再開に向けた4曲の新曲も期待を盛り上げる。
ハリウッド映画音楽や、西海岸ジャズ好きのキューティー仲宗根を、スウェーデンのピアノの貴公子トリオと組ませたゲリラ企画。と思いきや、何の力が働いたかこれが、驚くほどナチュラルな成果を引き寄せた。ラングレンが何でも屋であることもよく分かった。★
バッハ曲(1)ではパーカーがひょっこり出てくる。パウエル的なビ・バップのテイストたっぷりの(2)はオルジェのオリジナル曲。クラシック演奏の技法にジャズの即興性が加味されたらこんなにも魅力的になるという独自の音楽美学を展開した聴きごたえある逸品だ。
琉球の島唄の世界では名高い神谷ファミリーの一員だけあって、ユッタリとした歌唱は広さと深さを感じさせる。3歳で初舞台を踏み、叔父の神谷幸一に師事したというキャリアは付け焼き刃ではない説得力を裏付ける。スローもいいが、(3)のようなアップ・テンポもノセられる。
最新シングル「逢いたいね」を冒頭に配したセルフ・カヴァー・アルバム。ミリオン・セラー「くちなしの花」をはじめ、大ヒット曲の数々をすべて最新録音にて収録。あの名曲に新たな息吹が!
再結成されたフォーク・グループのNSPによるベスト。ちょっと頼りなさげで健気。そんなイメージが彼らの歌にはつきまとう。不況の嵐が吹き荒れているいまだからこそ、彼らの歌が心に染み込んでくる。明日に希望が湧いてくるような歌の数々が心地よい。
UチャンネルTVアニメ『らいむいろ戦奇譚』のエンディング曲「空の向こう」を歌うユニットの1stアルバム。同曲のオリジナルも含め、ジャズに裏打ちされたグルーヴィな音は聴き応えあり。
太陽の塔の石塚、井垣を中心とする3ピースのサード・ミニ・アルバム。ライヴ漬けの日々を送っているだけあって、ギミックなしの楽曲はどれも純粋な鳴りと圧倒的な緊張感によって彩られている。メロディの引力も強く、その分正直な言葉も説得力に満ちている。
英国在住ギタリストKenji Jammerこと鈴木賢司のハワイアン・アルバムを、テイ・トウワなど東京のアーティスト陣がリミックス。オーガニックな音とエレクトロとのブレンドが絶妙。