2003年6月発売
象さんの子守歌象さんの子守歌
逝去の1ヵ月前、2003年3月に録音された、最後のメッセージ。「音楽が慰めてくれる…そんなCDを自宅のピアノで録りたい」との願いは、愛しい初孫への想いを深くたたえた選曲と演奏に結実した。まさに子供でも弾ける優しい音楽から、万感の思いを受けとめるほかはない。★
アラクノフォビアックアラクノフォビアック
ギタリストのカリスマのリーダー・バンド作。鬼気迫るような泣きのプレイで圧倒する彼だが、今回は不変的ロックの力作といった感じで、そのあたりに良くも悪くも年相応的ムードが漂う。ただ、熟年層にも対応し得る手堅い内容であることは確か。
オーシャンズ・ハートオーシャンズ・ハート
北欧メロディアス・ハード・バンドのセカンド。ハロウィンにも共通するジャーマン・メタルに北欧ならではの哀愁のメロディを加味した、日本人好みのサウンドは、今作でますます輝きを増した感じ。若干、ヴォーカルが甘いがそれも御愛嬌として許せる範囲だ。
ザ・セヴンス・サインザ・セヴンス・サイン
デンマークのギタリスト、トーベン・エネヴォルセンが率いるプロジェクトのデビュー・アルバム。技巧を駆使したプログレッシヴかつドラマティックなヘヴィ・メタルを奏でている。元ライオンズ・シェアのアンディ・エングベルグの力強い歌唱も説得力を増した。