2003年6月発売
4人編成のレゲエ系バンドの6曲入りアルバム。レゲエのリズムが軸になっているが、メロディと太鼓には和のにおいがするタイトル曲など不思議な曲が多い。個人的には、ソウル寄りのラヴァーズ・ロック/ダブ風味添えといった趣の英語曲(4)の展開が気に入った。
ギター界のスター、村治佳織の弟で、現在マンハッタン音楽院に在学中の俊英。姉とはまったく違う方向性を持った、男の子っぽい音楽を聴かせてくれるフレッシュな才能だ。まだまだ粗削りだが、それさえ魅力。自然で伸びやかなその音楽性の大いなる成長を願いたい。
チェコ・ヴァイオリン界の大御所スークもリリース当時で73歳。ソロ活動はもうほとんど行なっていなかったようだが、当盤は1999〜2001年にかけて母国のロトス・レーベルに録音した3枚の小品集からの抜粋で、音楽への深い造詣と愛情が上品に滲み出た味わい豊かな小品集だ。
Shihoと横田明紀男によるフライド・プライドの3作目。ロック、ポップス、ジャズ、ファンク、ソウルなどまさに1曲ごとに違うジャンルのカヴァー曲。Shihoのヴォーカルはクセがあってアクワイアード・テイスト。横田のギターは圧巻のテクニック。
71年のデビューだから、実に32年のキャリア。それでもベイ・エリアを代表する大型ファンク・バンドは今なお健在で、相変わらず小気味良い。6年ぶりの新作はデヴィッド・ガリバルディの復帰作で、かつての仲間であるチェスター・トンプソンも協力する。
英国出身、男女混合ユニットによるセカンド。硬質なリズムと退廃的なキーボード、ヴォコーダーによるエフェクトなど、ここ最近の“エレクトロ・クラッシュ”ど真ん中のサウンドだが、無機質なようで非常に豊かなメロディがほかのバンドとは一線を画している。
4年ぶりのニュー・アルバム(8枚目のオリジナル作)。いかにもベテランらしいゆったりとして落ち着いた演奏に思えるが、ドラムなど、リズムへのこだわりが感じられるのが印象的。大人の色香を漂わせたクリッシー・ハインドのヴォーカルも聴きものだ。★