2003年7月9日発売
ヒップホップのバック・トラックに使われそうなファットなビートのなかで歌われるのは、ノスタルジックな空気を感じさせる夏祭りの風景。音と言葉の意外な組み合わせをひとつに結びつけるのは、もちろん、彼女の無国籍なヴォーカル。特異な才能をあらためて伝えるサード・マキシ。
デビュー26周年を迎えたチープ・トリックの6年ぶりの新作。パワフルなロックンロール(1)も中華風のポップなバラード(3)なども、いずれにしても彼らならではの明快なメロディを活かした演奏。現代的ではないけれど、相変わらずいい曲が揃っている。
80年代に活躍したベテランR&Bシンガーの新作。歌の上手さは折り紙つき。得意のバラードも健在。それどころか歳月を重ね、味わいや奥行きがより増している。タイトル・チューンの歌詞は、生半可なシンガーに歌えるものじゃない。LTDのリメイクもあり。
3年半ぶり。完全にウータン・クラン派からの脱却を見せている、イン・ザ・ペイント発のリーダー作。アヤトーラやファントム・オブ・ザ・ビーツら提出のトラックにのり、しぶとくも危なげのないフロウをのせる。載せられた写真ともども、東海岸風味は横溢。
セカンド・アルバムが待たれる新世代ヒップホップの代表選手SPHEREのニュー・シングルは、セクシーな女性シンガー、JAMOSAをフィーチャリングした涼しげなドライブ・チューン。ハードコアなイメージをちょっぴりくつがえす、意欲的な挑戦だがハマッてる。
97年デビューの4人組。西田敏行がヒットさせた名曲のパンキッシュなカヴァーと、The ピーズのデビュー曲をプラトゥリ流のポップさで解釈した両A面盤。2003年5月にリリースされた“500円シングル”に、(2)のビデオ・クリップを追加収録しての再発。
大ヒットとなったコンピレーション『KISS』の姉妹編となる作品。30〜40代をターゲットに、80年代をメインとした化粧品のCMに使用されたナンバーをズラリと並べた、ヒット間違いなしのアルバム。
中学生ラップ・チーム、アルバム・リリースをひかえての夏仕様マキシ・シングル。耳に残るリフレインの心地良さにまどわされて、用意周到な音づくりやロジックを見逃すなかれ。音楽のたのしみ方が、またひとつ増えた気分。このリラックス感は、2003年ならではのもの。