音楽むすび | 2003年8月27日発売

『テニスの王子様』の越前リョーマ役、『．hack／／黄昏の腕輪伝説』のシューゴ役でブレイクした皆川純子のデビュー・アルバム。本人も3曲作曲するなどアニメの世界とは違った側面を聴かせる。

フランス・ジャズ界の気鋭アーティストが、ピアノとハモンド・オルガンそれぞれにアコースティックとエレクトリックでトリオを組み録音した一風変わった作品。さまざまな事象のコントラストを浮き彫りにしながら、独特の感性でリリシズムを織り上げた。

ガスG．ことガス・カラミトロディス(g)が中心となったスーパー・グループ。ほかにもエグスメーションのマリオ、元アット・ジ・ゲイツのトーマスらが参加して、最強のデス・メタルを展開する。

管楽器にはピリオド楽器のスペシャリストもいるが、弦楽器奏者の多くは古楽器の奏法をマスターして臨んでいる。そうした努力が結実して、古楽的な軽やかなバッハを具現化しているが、モダン楽器の専門家がわざわざ古楽奏法で演奏するのは何故だろうか?

その昔のように独奏の音像が大きい録音だが、演奏そのものは素晴らしい。ともに気持ちゆったりめのテンポが非常に心地よく、暖かく品の良い歌がごくごく自然に流れ出てくるかのようである。特に印象的なのは前者の第1楽章、後者の第2楽章。存在価値のある新録音だ。

2曲とも、しっとりした曲調にしっとりしたヴォーカル。言葉を丁寧に歌い継ぐソプラノ系の歌声に、女性らしいたおやかな雰囲気が漂う。ひとり静かに、じっくり聴きたいタイプのシンガー・ソングライター。