2003年9月25日発売
制作・出演
アンドレ・ムーラン / エディト・ゼーリヒ / シャルパンティエ / ジャン=ジャック・ルジュール / ジョルジュ・アブドゥン / パイヤール室内管弦楽団 / フランス音楽青少年合唱団 / マルタ・アンジェリシ / ルイ・マルティーニ制作・出演
アンドレ・ムーラン / エディト・ゼーリヒ / カンプラ / ジャン=ジャック・ルジュール / ジョスリーヌ・シャモナン / ジョルジュ・アブドゥン / パイヤール室内管弦楽団 / マクサンス・ラリュー / ルイ・フレモー17世紀後半から18世紀前半に活躍したフランスの作曲家カンプラの「レクイエム」。エラート・レーベル初期(1960年)の録音だが、独唱者やオーケストラのあまりのロマンティックな表現に驚く。現代の古楽演奏とかなり違うところがかえって面白い。
制作・出演
アンドレ・マラブレラ / アンヌ=マリー・ベッケンシュタイナー / クザヴィエ・デプラース / ジル / ナディーヌ・ソートロー / パイヤール管弦楽団 / マリー=クレール・アラン / ルイ・フレモー / レミー・コラッツァ節度ある即興性に裏打ちされたブレの演奏は、同時期にエラートの看板アーティストであったヴェイロン=ラクロワのそれよりもバロックの本質を突いたものだったのかもしれない。このディスクの選曲、演奏、ブレ自身によるライナーはそれを物語ってくれる。
60年代にバッハ演奏で一世を風靡したクルト・レーデル/ミュンヘン・プロ・アルテcoの温かく穏やかな響き。カンタータの細やかな表情がすばらしい。まさに癒しの音楽。レーデル自身の編曲によるトッカータとフーガも派手さを抑えた格調の高い演奏だ。
度重なる来日や教育活動を通じて、ピヒト=アクセンフェルトはわが国にも馴染み深い存在だ。この録音は女史が壮年期頃の録音で、技術的にはちょっと頼りない部分もあるがあまり繊細ぶらぬ質実剛健な演奏ぶり。ただ使用楽器があまりよろしくないかも。
制作・出演
シャルル・シルルニク / ジャン=ピエール・ランパル / ジャン=フランソワ・パイヤール / ジャン・ユボー / ドビュッシー / パイヤール室内管弦楽団 / ピエール・パスキエ / ポール・トルトゥリエ / リリー・ラスキーヌパイヤール室内管は、爽やかな明るさとノーブルな味わいを兼ね備えており、「小組曲」では独特の軽快さも発揮している。ドビュッシーが晩年に書き綴った3つのソナタには、ランパルをはじめ、フランスの名手たちが登場。手の内に入った表現が見事である。★
ことさら声を張り上げてサティの革新性を説くのは青臭いが、今でも十分エキセントリックな音楽に聴こえるのは疑いない。若きルネ・クレールのダダ的映画に付けた(1)、珍妙なタイトルとミニマル音楽を先取りしたような作りの「家具の音楽」など、サティの真価はここにある。
その艶やかで明るく柔らかな音色を耳にしていると、何とはなし穏やかでシアワセな気分に包まれる。ソロはいずれ劣らぬ名手。三様に独特の音を持っているが、取り立てて語り口で仕掛けることはない。あくまで均整のなかでその味わいがにじむ。往年定番の快感の形。