音楽むすび | 2004年12月15日発売

台湾の人気女性シンガー、フィッシュ・リョンのアルバム。洋楽ポップス風でもなければ、日本市場を意識したようなところが一切感じられないところに好感が持てる。一貫してチャイニーズ・ポップといった風情と、チャーミングなヴォーカルが一体化した魅力的な一品。

香港R&Bシーンの顔役的男性シンガーの3年ぶりとなる復帰作。タイトルにも表現されている解放感は、艶の向こうに自信をたぎらせている歌声の強さとなって現れている。ヒップホップ色の強いサウンドも決して流行歌に終わらないエネルギーを湛えている。

今は亡きピアノの巨匠、ローランド・ハナがベーシストの中山英二と90年に東京で録音したデュオ・アルバム。ハナに多大な影響を与えたサド・ジョーンズらに捧げた、勇気が出るような名演だ。

96年に東京で録音されたデュオ・アルバム。同発の『メモアール』の続編と言える作品で、2人の紡ぎ出す確固とした音世界が円熟味をもって胸に迫る。ゲストの打楽器奏者、小松が好サポート。

元SOFT BALLETの遠藤遼一のソロ・ユニットであるENDS初のアコースティック・ライヴ・アルバム。もともと1,000枚限定で発売されたものに(17)を追加収録して再発された。遠藤の持つ哲学性が、少ない音数によって増幅されている感じがする。★