2004年5月発売
マイ・フェイヴァリット・ビーツマイ・フェイヴァリット・ビーツ
フューチャー・ジャズの発信地、ヨーロッパはイタリアのローマからデビューした4人組の1stアルバム。ラテン風味のお洒落なサウンドが満載だ。ポーリン・ロンドンがヴォーカルで参加。
モントゥー・コンダクツ・チャイコフスキーモントゥー・コンダクツ・チャイコフスキー
オグドンの質朴な味わい、そしてオーケストラの気品と凛々しさと情熱にあふれた響きが素晴らしい。それに、1963年にこれほど透明でバランスが良く、瑞々しい音質で収録されているのは驚異、奇蹟としか言いようがない。キング盤よりも音質はさらに向上した。★
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960 幻想曲《さすらい人》ハ長調 D.760 作品15シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960 幻想曲《さすらい人》ハ長調 D.760 作品15
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
響きを倍音で軋ませ、難所ではテンポを立ち止まらせてまで一つ一つの音と克明に対峙する。無論ほとんど笑うことも艶めくこともないのだが、“真摯”の身振りが意外に音にまとわりつかないので音楽は見かけほど重くならない。この厳然の形、武骨だがすがしい。
シゲティ&バルトーク・ライブ・リサイタルシゲティ&バルトーク・ライブ・リサイタル
“好事家のための”を標榜するヴァンガードらしい、1940年に行なわれたふたりのビッグ・ネームの共演ライヴ。ワシントン国会図書館が所蔵するアセテート盤(78rpm)から直接おこしたとするマスターは音質的にも優れたもの。まさに歴史的な記録、傾聴に値する。
カントルーブ:オーベルニュの歌カントルーブ:オーベルニュの歌
制作・出演
カントルーブ / ガーション・キングスレイ / ガーション・キングスレー指揮管弦楽団 / ネタニア・ダヴラツ / ピエール・ドゥ・ラ・ロシュ指揮管弦楽団 / ピエール・ド・ラ・ローシュ / 管弦楽団発売元
日本コロムビア株式会社ひなびた詩情の漂う「オーヴェルニュの歌」である。ダヴラツの素朴な歌唱からは作為的な表情など一切感じられない。無垢で清澄な声から滲み出る牧歌的な味わいはえも言われぬ美しさだ。至高の名演に対訳を添えて廉価で発売した企画の慧眼に敬意を表したい。★
東京紅葉東京紅葉
歌い殺してやる、といわんばかりの竹原ピストルのヴォーカルが印象的なマキシ・シングル。シンプルなアコースティック・サウンドにのせて密度の濃いぶっきらぼうなメロディが放り出される。YO-KINGあたりに通じる荒っぽさとロマンティシズムの混在が魅力だ。