2004年5月発売
アコースティック/エレクトリックの両刀使いで知られる人気ギタリストがヴォーカルに初挑戦したナンバーも収録した2000年のアルバムの再発。爽やかなロック/クロスオーヴァー・サウンドをバックに、歌心あふれるギターでさまざまな色合いを紡ぎだす。
16歳でデビュー、NYのベテラン・プレイヤーを向こうにまわし臆することなく放った第2弾。堂々としていてリズム感も歯切れ良く、聴いていて実にいい気分だ。(4)(自作曲)でエリックのテナーにアップ・テンポで挑まれたが何とかクリアといったハラハラシーンがまたいい。★
地元・福岡にじっくり腰を据えてリアル・ヒップホップを作りつづける4人組。変態ファンクなムードになぜか祭囃子のノリを感じる(1)の濃さにのけぞり、代表曲をスウィート&クールにリミックスした(3)の底知れぬおしゃれセンスにビビり。好調維持してる。
BUCK-TICKのヴォーカリストが挑む初ソロ・アルバム『愛の惑星』に先駆けたシングル。ウェイン・ハッセイ(ザ・ミッション)の作曲によるタイトル・トラックをはじめ、沢田研二のカヴァーである(2)、若手の髭とコラボレートした(3)と、それぞれに聴きどころ満載。★
現代中国を代表するソプラノ歌手、崔岩光のデビュー・アルバム。“1973年北京空軍文芸工作団に入団、独唱家としてデビュー”以前の彼女のバイオグラフィについては不詳。とても綺麗な声だ。どの歌も耳にやさしく響く……が、どの歌からも同じ印象を受ける。
民謡から近年の創作に至る中国の代表的歌曲を、期待のソプラノ崔岩光が歌う。民族楽器を巧みに織り込んだ編曲も馴染みやすく、東洋的雰囲気が郷愁に近い親しみを感じさせる。中国語を解さない聴き手を歌の魅力だけで引きつける歌唱力はなかなかのものだ。
来日公演で強靭な喉を聴かせ我が国のファンをうならせた中国のソプラノ、崔岩光のオペラ・アリア集。幾分粗削りな歌唱ながら声の力で押し切る「夜の女王」の迫力はさすがだ。劇的表現力と輝かしいコロラトゥーラを併せ持ち、将来が楽しみな逸材である。
歌劇『魔笛』の「夜の女王」で世界を魅了した中国の歌姫サイ・イエングアンによる日本歌曲である。澄んだ高音の美しさを生かした絶妙の歌いまわしが実に魅力的だ。惜しむらくはいくぶん不自然な日本語のディクション。いたしかたないこととはいえ、残念ながら気になる。