2004年9月発売
青い花 藤家渓子ギター曲集青い花 藤家渓子ギター曲集
藤家のギター作品集の第2弾。調性的に書けばギターの鳴りは良い。藤家はその旨みを心得ている。ドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリスの「青い花」に題材を得て、曲調はロマン派のギター曲を思わせる陰影と優美さをたたえる。山下の独壇場である。
Green SoundsGreen Sounds
仙台を拠点に活動する、男女ヒップホップ・ユニットのファースト・アルバム。全体を通して聴くと、メロディのセンスが際立って優れていることに驚かされる。MC TATEの人間愛にあふれたリリックと、MARKIEの耳触りの良いヴォーカルも見事調和している。
VICISSITUDES OFVICISSITUDES OF
幻のインディーズ・デビュー盤収録曲から書き下ろしの新曲まで、全63曲を集大成したベスト・アルバム。20年間変わらぬカラーとテンションを維持してきたこともすごいが、新しいものになるほど作品も演奏も充実してきていることには心底感服させられる。
merry merrymerry merry
2年ぶりのアルバム。これまでの昭和歌謡、ビッグバンド路線は影を潜め、まるで80年代ニューウェイヴを思わせるようなギターが何のてらいもなく鳴らされている。それでも核となるメロと歌が確立されているため、迷いは一切感じない。彼らの新境地といえる作品だ。
遙かなる日々遙かなる日々
チープ・トリックを引用したアート・ワークは謎だが、4曲で多彩な面を見せるCDだ。ゆったりした曲からアップ・テンポのパンキッシュな曲まで入っているが、飄々としたヴォーカルの日本のフォーク・ロックを2004年ヴァージョンにしたみたいな趣で一貫。