2005年12月7日発売
ドイツのシンガーによるスタンダード集。オーソドックスな歌唱でこれだけ魅力が発揮できるひとは近年珍しい。ワン・ホーン・カルテットによる伴奏もジャズ・ファン好みの内容に仕上がっている。派手さはないが手応えを感じるヴォーカル・アルバム。
嗅覚の鋭いNYCのジャズ愛好者の熱い視線を集めるドイツの知性派ピアノ・トリオ。耽美的リリシズムと透明感あふれるサウンドは、ECMの系譜に連なるものだが、ジャズの枠組みを超越するアグレッシヴな冒険心はロック・リスナーの心も射止めそうだ。
先にリリースされた『CANNIBAL ROCK』が“HOT”な部分をフィーチャーしたアルバムなら、本作は“COOL”。マルコス・ヴァーリ、葉加瀬太郎、鼓童らをゲストに迎え、オリジナリティのあるクラブ・サウンドを生み出している。
ご存じ、山下達郎、大貫妙子、伊藤銀次らが在籍していた名グループ、シュガー・ベイブが75年に発表した唯一無二の歴史的名盤の待望のCD化。以前のCD化の際とはボーナス・トラックも3曲入れ替わり、9曲に増えているのが嬉しい! ファン必携の一品。★
SBDの池田貴史やwyolicaのazumiらとのコラボやお笑い芸人ユニットのプロデュースなど、新たな活躍を見せるスネオヘアーのアルバム。タイトルしかり、彼にはせつなさや悔しさを織り交ぜた悲哀がよく似合う。アーティスト本人の力量を存分に発揮した会心作。
クラシックの旋律に合わせてヒップホップを歌うといった、このサンプリング全盛時代を象徴するスタイルは、警鐘とも思える斬新さ。意味深なタイトルもあって、全体の印象の謎は深まるばかりだが、歯切れのよい歌詞とヴォーカル力の高さがスッキリと聴かせてくれる。
コロムビアからBMGに移籍後、約2年8ヵ月ぶりにリリースした待望のオリジナル・サード・アルバム。「SWEAT&TEARS」ほか5枚のシングルを中心に収録、成長した彼らの姿を実感できるトラックがたっぷり詰まっている。
2005年に結成20周年を迎えたBUCK-TICKによる史上初のコンプリート・ベスト。87年のデビュー・アルバムから2005年のシングルまで、合計33曲を年代順に収録。時代や作品ごとに表現方法は変化するものの、曲の根底にあるポップ感は普遍。
正統派ソウル・ミュージックの継承者であり、ヒップホップ・ファンにも絶大な人気を誇るアンジー・ストーンの初ベスト・アルバム。代表曲である「ノー・モア・レイン」やスヌープとの共演曲、さらに新曲も収録。