2005年6月22日発売
“ギターの詩人”などと勝手に呼んでいたが、今回のアルバムでそれを変えなければならなくなった。「クラシック・ギターにトロピカル・タッチを加えた」という批評はまさに名言。でもこれだけ豊かな才能があるのだから、いずれ過去の名品も演奏してほしい。
静かで落ち着いたギターの響き。弾き手の年齢も国籍も超えたところでの音の連なりが音楽を形成していくまでが、空気のなかで舞い踊る何かが目に見えるように、ひとときのイリュージョンを形作る。楽器も演奏者もお互いの存在を意識させない空間の美質。
ジャズ、ファンク、サルサ、ロックなどをルーツに持つ、インプロヴィゼーション・ジャズ・バンドによるセカンド・ミニ・アルバム。決して自己満足に陥らず、聴き手に向かって“開かれてる”空気感がなんとも気持いい、オリジナルにして高品質のダンス・ミュージック。
シカゴ出身の4人組によるセカンド。オルタナ以上メロコア以下というようなオーソドックスなサウンドで平均的なアメリカの今のロックという感じ。ゲット・アップ・キッズなどで知られるエド・ローズがプロデュースで音はしっかり作られている。
87年6月にLAのCUNTRY CLUBで行なわれたライヴの模様を収録した、バンド初のライヴ・アルバム。発売当時はLP1枚分だった収録曲を、CD化にあたって余すところなく収録した完全版。また貴重なライヴ・テイクをボーナス・トラックとして収録。
柴田直人を中心に結成された日本初の本格派パワー・メタル・バンド、アンセムが85年発表した記念すべきデビュー・アルバム。荒削りな演奏だが、硬質で高い完成度を誇るジャパメタ界における重要アルバムの1枚。
主導権を関西に握られたヘヴィ・メタル界で唯一ガンバっている東京を拠点とするアンセムの2ndアルバム。サンタナ、ブルー・オイスター・カルト、Y&Tで知られるケン・ケーシーをエンジニアに起用し、よりスピーディにスケール・アップした。
初期アンセムの最高傑作と名高い87年発表の3rdアルバム。クリス・タンガリーデスをプロデューサーに迎え、「正義」をコンセプトに制作された。重厚なサウンド、強靭なリズムと全編にわたってテンションの高い作品だ。
90年発表の初の海外レコーディング作品となった6thアルバム。本作からバンド初のシングル「Love On The Edge」もリリース。DON AIREYがゲストで参加している。レコーデング直後にヒロヤが脱退した。
ジャパニーズ・メタル・シーンのみならず、海外でも高い評価を得ていたアンセム。中間英明に代わり、清水昭男を新ギタリストに迎えて製作されたラスト・アルバムは、ロンドンで録音されたハードかつヘヴィな1枚。
ドラムとギターとヴォーカルの三人組。少し渋めのヴォーカルがブルージィだったりもするが、メイン・ナンバーの「トライアングル」は子供の声がフィーチャーされていたりもして、爽やか。ちょっとドキッとするバンド名だが、歌っていることは健康的。
89年発表の5thアルバム。レコーディング時に喉を潰し、強引な治療法を施したという森川の凄まじいエピソードが窺える、緊張感あふれる1枚。歌、楽曲、メロディ、サウンドのすべてが円熟味を増した名盤だ。
演歌歌手らしからぬルックスで女性ファンを多く獲得している岩出和也のキング移籍第1弾シングル。タイトル曲は彼が今まであまり歌ってこなかったタイプの曲で、力強さの中に哀愁感が漂う楽曲となった。
『米つぶの詩』に続く、二葉百合子の芸能生活70周年記念リリースの第2弾。収録曲2曲とも、彼女の魅力を最大に活かした浪曲の曲調が楽しめる骨太な演歌。前向きに、力強く生きようという人たちへの応援歌だ。