2005年7月20日発売
ロマンティックロマンティック
デヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンという二大重鎮が手を組んだスーパー・グループによる唯一のアルバム。発売25周年を記念して、オリジナル・マスターからリマスタリングで、さらに爽快な切れ味が増した印象だ。最新インタビューなど資料も充実。
バッハ・リラクゼーション SOLOバッハ・リラクゼーション SOLO
ヒット・コンピレーションの続編は、究極の癒しを狙った「無伴奏」オン・パレード。時々チェンバロ曲が現れてムードを引き締めてくれはするが、基本的にはのったり自由テンポのα波出まくりな世界。ほぼ確実な入眠を誘うこの内容、偉いのはバッハか企画者か。
プレイズ・アンド・プレイズ・アンド・プレイズプレイズ・アンド・プレイズ・アンド・プレイズ
演りまくりやで? ってなタイトルどおり、のっけからこれぞ! と言わんばかりの派手で軽快なビッグバンド・サウンド。ジャズっぽいナンバーはもちろんのこと、ユルい8ビートと甘美なコード進行が印象的な(4)は、ソウル系リスナーにもピンときそうな佳曲。
ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン
イギリス出身のヘヴィ・ロック4人組。本作は本国でリリースされたデビュー盤に2作目のEPの表題曲を追加収録した日本独自盤。押しと引きを交互に配して劇的な展開を作り出す、2000年代的手法が特徴だ。アグレッシヴなだけでなく、聴かせる巧さを備えている。
空創クリップ空創クリップ
もうずいぶんラブ・ソングに心揺さぶられていないなあという元少年にこそ聴いてもらいたい傑作だ。非の打ちどころのないポップ・ソングでありながら、どこかほっとさせてくれる温かな名曲たち。グレイプバインや桜井秀俊、高野寛ら参加者の人選もセンス良し。★
愛の夢愛の夢
どちらかと言えば技巧的なショウ・ピースをちりばめたこのアルバムだが、そこから浮かび上がるのは、単なる技巧派ピアニストの姿ではなかった。豊かで柔らかなロマン性が、大仰さや俗悪な耽溺臭なく示されており、随所に新鮮な美しさを味わうことができる。