2005年7月発売
テツ&トモです。もともとお笑いをやる以前は歌手志望なので、歌唱力は相当なモノ。ユニゾンもグー。楽曲は演歌そのもの、ハードなギターが入るドラマティックな展開で、友と家族を愛するオトコの生きざまが語られている。まさに歌に生きようとする彼らの宣言にも聴こえる。
どこまでがモーツァルトの曲で、どこからが演奏者のアイディアなのか。その境目が判然としない。というより、むしろそれが狙いかも。実態はモーツァルトの曲をダシにした、傍若無人・自由奔放なインプロヴィゼーションのごとし。フォルテピアノによる演奏。
ピアノ・デュオ用に編曲したセレナードの有名曲3作品の世界初録音。いずれも作曲家自身が編曲を行なっているので、原曲の魅力が巧く活かされている。息の長いレガートなどはピアノだとどうしても表現しにくいが、そんな違いこそが編曲モノならではの面白さだ。
「悲愴」の冒頭の和音を聴いただけで、独創的! と叫んでしまう。自在なペダリング、思いきり揺らぐテンポ……と書くと、異端的に感じるかもしれないが、音楽の表情はとてもロマンティック。伝統を引きずりながら先端を走る面白さ。そこがフレディの新しさ。
発売元
キングレコード株式会社ピアニストとしての“呪縛”から逃れられなかったエッシェンバッハ。でも朗読(言葉わからなくても絶品)とともにピアニスティックなオーケストラを堪能することはできました。じゃじゃ馬のパリ管に勝手な“エスプリ”を発揮させなかったのも彼の手腕か。
制作・出演
アキレス・マチャード / アラステア・マイルズ / エディタ・グルベローヴァ / エリーナ・ガランチャ / フリードリヒ・ハイダー / ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー / ヴォーカル・アンサンブル・ラシュタット発売元
キングレコード株式会社バーデンバーデン祝祭劇場におけるライヴ録音。グルベローヴァは立ち上がり不安定だがすぐ調子を取り戻す。「清らかな女神よ」における滑らかな発声と鮮烈な表現力はまさに至高の芸だ。57歳にして難役に挑み輝かしい成果を収めた歌姫に心からの賛辞を呈したい。★
テレビ東京系『いい旅・夢気分』の2005年7月度エンディング・テーマに使用されていたばんばひろふみのシングル。この人、本当に頑なだと思う。30年以上、音楽に対する信念が揺らいではいないのではないか。周囲がどう呼ぼうが彼の音楽は変わっていない。
フォルクスワーゲンのCMに使用された(5)が話題を呼んだ、UKダンス・ミュージック・ユニットの3作目。アンビエント風に処理された爽やかなフォーク調の曲や、エレクトロ・ハウスなどバラエティに富んだ楽曲が並んだ、極上のポップ・アルバム。
ノルウェーの民族楽器であるハルダンゲル・ヴァイオリンは、通常の弦のほかに、もう数本の共鳴弦があり、その美しい装飾と清澄で哀愁を帯びた音色がとても印象的。グリーグも愛したこの楽器を、山瀬はあふれる共感と細やかな愛情で鳴らす。曲の民族色も絶妙。★
レコード会社移籍をはさんで、約2年ぶりのリリースとなる4作目のフル・アルバム。朝本浩文、鈴木正人、山本タカシ、Sun An をプロデューサーに迎え、サウンドと自らの歌声でリスナーに新たな風景を、新たな刺激を与えようとする意欲的な仕上がりに。
人気レーベル、トミー・ボーイ・シルヴァーの音源をフィーチャーしたNYハード・ハウスのコンピレーション・アルバム。ミックスは海外でも活躍するハウス・クリエーター、TORU S.が担当している。
夏のイメージにピッタリとマッチングしたスムーズ&クールなR&Bナンバー。日常にはびこる閉塞感から一歩踏み出し、享楽的な一瞬(つまりパーティ)を過ごしたいといった誰にでもある心の欲求と欲望の1ページを軽快なサウンドともに上手く切り取っている。
6人からなる爆音ジャズ・バンド、SOIL&“PIMP”SESSIONSの2ndミニ・アルバム。爆裂するサウンドにキャッチーなサビが映える全6曲。前作からさらにクォリティを高めた、充実作。