2005年7月発売
99年のスタート以来、常に高音質を追求し、SA-CDを強力にリードしてきたエクストン・レーベルのサンプラー。当然、SA-CDマルチ、SA-CD2ch、CDのハイブリッド仕様になっている。収録曲も多彩。いま最高の音質を、ぜひ多くのファンに体験してほしい。
ギターとヴァイオリンによるスペイン・アルバム。「カルメン幻想曲」では、小林美恵がカルメンにふさわしい奔放な演奏を披露。尾尻雅弘自身の編曲によるギター・ソロ版の「三角帽子」では、オーケストラを思わせる多彩な音色、豊穣な響きが聴ける。
アルバムを出すたびにメンバーが違うというバンドはあるが、彼らもそう。ドラムが毎回違い、今回は回り回って初代のローン・ボイルが復帰(笑)、相変わらずのメロディアスで重厚な音を聴かせてくれる。5分を超える曲は(4)のみで、無駄のない演奏を聴かせる。
数々の美メロ系バンドを輩出してきたEscape Musicから、メロディアス・ハードの未来を担うフィンランドの新鋭がデビュー。美旋律の求道者による、ギター・オリエンテッドなサウンドとドラマ性のある楽曲は、メロディアス・ハード支持者たちの心の琴線に触れること必至。
女性ヴォーカリストを擁するスペインのメタル・バンド、エボニー・アークのデビュー作。シンフォニックな味付けの曲に、オペラ・スタイルのヴォーカルが艶やかに響く。何層にも折り重ねるようにして作り上げられたドラマが描き出されていく。
フィンランドのヘヴィ・メタル・バンドの最終章。今までの集大成的に、デス・メタルありアグレッシヴかつドラマティックな曲ありだが、キャッチーかつストレートな曲が興味深い。何となくカーカスのラスト・アルバムも思い出す。味のある歌声も聴きどころ。
ベン・フォールズを超える逸材と噂される彼らのデビュー・アルバム。キュンと胸を掻きむしられる甘酸っぱくてキャッチーなサビ、練られたアレンジは20歳そこそこの若者とは思えないクオリティだ。パンク魂をも持つ彼らの可能性にゾクゾクせずにいられない。
役者として知られるが、シンガー・ソングライターとしても四半世紀のキャリアの持ち主。リズム・セクションの刻みやブラスの絡み方が80年代色でカッコいい。歌い方はけっこう甘いタッチで、大人の女性向き。ライヴでの女性ファンの熱視線が想像できる。
ボーイズ・ラブPCゲーム『好きなものは好きだからしょうがない!!』のTVアニメ版声優、緑川光と宮田幸季による過激なトークが人気のWEBラジオ・ヴァージョンがCD化。これまで放送された美味しいところばかりをピックアップして収録。
青森の漁港から新鮮な魚介類を積み込み、築地へと向かう魚(ぎょ)トラへの応援歌。海の男とトラック野郎の心意気を併せ持ったキップのいいリズムとメロディに乗せて、奥山が気持ちよく歌い上げている。九州道、南風泊編と全国を駆け巡る。
現在、落語界随一の才能と激賞される談春。50分超の大ネタ2本を収録した堂々の2枚組だ。真に迫った語り口は、すでに“落語は笑うもの”というお約束の範疇をとっくに超えている。独自の解釈を加えた「文七元結」の迫力には、降参するしかない。★