2005年発売
ひとつのアルバムとして、添付ブックレットの隅々にまでピリスのコンセプチュアルな心配りが浸透している。録音活動の休止前後から演奏家として大きな変貌を遂げたピリスのしたたかなまでの繊細さで描き出されるシューベルトは聴きもの。楽器はヤマハ。
デビュー25周年を記念した、“卒業”など春を歌った曲を集めたセレクション・アルバム。これでいったい何枚目のベスト盤? と思わされるが、1曲目の「制服」での第1声を聴いた途端に広がる独特な世界に、唯一無二の存在であることを納得させられる。
ポップ・ソングに加えて、クラシック曲やジャズ曲へのポップなアプローチを収めた65年録音作。ビートルズが発表直後の(1)はハープを含む流麗なオーケストラをバックに余裕たっぷりの歌を披露。バッハのメヌエットの(8)からは幸福感が漂う。(12)の軽やかさもいい。
2004年9月4日にラフォーレミュージアムで行なわれたライヴの模様をたっぷりと収録。さらにボーナス・トラックとして、日比谷野外音楽堂で行なった時のライヴ音源も2曲併収。ライヴならではの臨場感を活かした音にしているぶん、荒々しさが芯に響いてくる。
2003年にデビューした3人組ギター・ロック・バンドの2ndアルバム。好セールスを記録した1stに比して、よりアグレッシヴで情感豊かなサウンドが印象的。アーティストとして着実に成長をしていることがうかがえる。
伝説的コミック・グループの50周年を記念したコンプリート盤。HARAHORA盤は1967〜95年までの楽曲を収録。ハナ肇や植木等、谷啓の個性が爆発する各収録曲は、日本人の笑いと音楽の原点がここにあることを証明している。
2005年に結成50周年を迎えるハナ肇とクレイジーキャッツのコンプリート盤。HONDARA盤は1961〜67年までの全43曲を収録。底抜けに明るい笑いだけでなく、彼らの音楽的センスがいかに高かったかが実感できるアルバムだ。
元SUPER BUTTER DOGの永積タカシによるソロ・プロジェクトの3rdアルバム。ゲストにクラムボンの原田郁子や元ロッキングタイムの今野英明が参加。書き下ろしとカヴァー曲をバランス良く織りまぜるなど、充実した内容。
“共感”を主題に恋愛を描いた楽曲ばかりが収録された4thアルバム。人気のあまり5度も音源化されてきた「手紙」や“NHKみんなのうた”にもなった「月のワルツ」など、独特の世界観が堪能できる。豪華な作家陣にも注目。
ロックを基調にブルース、ファンク、パンクなど、様々な要素を取り入れたサウンドが特徴の4人組バンドの2ndアルバム。ジャンルにこだわらない彼らのスタンスが凝縮され、アルバムならではの懐の深さに満ちている。