2006年10月25日発売
渡辺プロダクションの50周年を記念したアルバム。所属アーティストたちによる、昭和を彩った名曲の数々を、メーカーの枠を超えて収録した2枚組だ。歌謡曲全盛期のパワーが伝わる、まさにヒット・パレードといえる内容。
約2年半ぶりのアルバムで、大友良英、ヤン富田、ジム・オルークがプロデュース。アコギ、ハープ、笙、電子音などが神経質にポツポツと鳴り、カヒミの楽器的ヴォイスや朗読とともに、異次元的な音響空間を築いている。新世代のエクスペリメンタル・ポップといえるか。★
コンテンポラリーなニューウェイヴ・テイストのサウンドと、ベースに流れるブラック・ミュージックのモノフォニーとの混然。そこにAPOGEEならではの美しいメロディが加わった新感覚バンドの3枚目となるシングルでは、さらにその魅力が拡大する。
トリオ編成ロック・バンドのセカンド・シングル。スッキリ爽やか軽快な8ビートの(1)に対して、マイナー調のメランコリックなメロディが艶っぽい(2)にこのバンドの個性を感じた。シャッフル・ビートってのも今どき新鮮でポイント高し。70年代ロック好きにも受けるかもね。
ピアノをメインとしたメロディが耳を引く、3ピース・バンドの2ndアルバム。ドラマ『PS羅生門』の主題歌に起用された「愛してる」のほか、ラブ・バラード、ロック、スカ、ダンス・ナンバーなど、多彩なジャンルに挑戦している。バンドの新境地を感じさせる秀作。
映画『グーニーズ』に登場する憧れの冒険家をバンド名に持つピアノ・ロック・トリオのファースト・アルバム。トリッキーなのに親しみやすいメロディ、重厚なコーラス・ワーク、一筋縄ではいかないポップ・センス。縦横無尽に駆け回る、遊び心満載のピアノがいい。
『ピアノ・フォアプレイ』(2003年)に続く3年ぶりのアルバムで、「アローン・アゲイン」(72年)で一世を風靡した頃と変わらずにポール・マッカートニー的な面を見せる。起伏に富んだピアノ主体の独演盤だが、作品に応じてストリングス、ホーンを配する。
スピード・メタル・バンドの大御所へと昇りつめた彼らの6作目。ブラジル出身らしくサンバのリズムを取り入れたユニークさをアピールしながらも、疾走感とスリルを満載したダイナミックなメタルを満喫できる快作であり、キャリア15年の円熟も実感。
(2)(3)に参加しているのが、フレンチ・ジプシー・スウィングのサンセヴェリーノ。芸達者同士の顔合わせだけに、饒舌かつスリリングな共演を聴かせる。以下、ラテンありヒップホップありの多彩な編曲で、アコーディオンが主役とは思えぬ(?)華やかさ。
同名ドラマ主演の長澤まさみが役名で歌うドラマ主題歌。原曲は81年に大ヒットした同映画の主題歌で、“星泉”が薬師丸ひろ子以上に当時のアイドルらしい素直で等身大の歌声を披露している。来生作品のみならずほかの80'sポップスも彼女の声で聴いてみたい。
イタリアのヘヴィ・メタル・バンド、ラプソディーがラプソディー・オブ・ファイアと改名して放つ、心機一転を図ったアルバム。ドラマティック・メタルの真髄をぜひ体験されたし。