2006年10月25日発売
ジョー・リン・ターナーとのコラボレートでお馴染みのギタリスト、梶山章が80年代に率いたバンドのレア音源。リハーサルのプレイに歓声を被せ、擬似ライヴ的な効果を狙った一作。変則的な企画ながら、ジャパメタ・マニア注目のお宝作品であることは確か。
英産ゴシック・メタラーの本邦デビュー盤。2005年リリースのオリジナル盤にボーナス3曲追加&PVを収めた[2]が付いた2枚組仕様となっている。エンジェリックな女性ヴォーカルを中心に優美でムーディな音世界を構築しており、大作揃いなのも特徴的だ。
新しい生命、可能性を伝統楽器から紡ぎ出そうという試み。そのもっとも大きな成功例のひとつが、野沢香苗の二胡による2005年の『モルフォ』だった。再リリース版作成にあたって新たに2曲を追加収録。二胡の奏でる音楽からのさらに広がる世界を感じさせる。
ケンプ9枚目のCDは、初のバッハ。歴史的奏法にはこだわらず、繊細なロマンティシズムが息づく明澄なパルティータを繰り広げている。拮抗する旋律が醸すフーガの内的緊張感やアルマンドなどでの夢幻的な余韻など、随所に彼の音楽的霊感が冴え渡る。
テレビ東京アニメ『きらりん☆レボリューション』の声優を務める久住のソロ2作目。(1)は同主題歌で70年代にヒットしたロシア民謡風歌謡曲。“ライカ カイカイ”などの言葉遊びが愉快。(2)は80年代風青春ポップス。どちらも21世紀では逆に新鮮で追随を許さじ。★
ハロー!プロジェクトが送り出す8人組の初作品。とはいえ、数年前からコンサート中心で活躍しているためか、歌唱に乱れがなく、キュートなのに安心できるのが驚き! 略歴を見たら、全員91〜96年生まれで二度驚き!! 全曲ライヴでノレるアップ・テンポのナンバー。
1年間の休養を経たDJ FUMIYAが、ひさびさにトラックを制作したポップ・チューン。ギター、ドラム、ベース、ストリングスにパーカッションをフィーチャーした、リップ流ネオ・クラシック・ソウルだ。
5枚目のシングルは、印象的な女性目線のクールな歌詞。楽曲はミディアム・ナンバーなのだが、タイトに絞りこまれており、意外にも疾走感あふれた作りに仕上がっている。ヴォーカルは繊細ながら大胆に歌い込まれ、熱さと冷たさの狭間にいるような不思議な感覚にとらわれる力作だ。
デル・マール校訂版によるシリーズ。各声部が主張すべきところをしっかりと主張して立体的に絡み合い、全体の響きにも充足感がある精緻なアンサンブルを聴かせている。と同時に、技術を前面に出した押し付けがましさや力みがなく、一貫して漂う親密な温かさが心地よい。
エリック・クラプトン、グラム・パーソンズ、ジョン・サイモン……と豪華ゲストを迎えた初のソロ作品。泥臭いスライド・ギターとダルそうな、でも非常に魅力的な歌がドッキングした佳作だ。