2006年9月20日発売
65年に結成、66年にデビューした英国のサイケデリック・ヒッピー・フォーク・グループの紙ジャケCD化作品。パート2として69年発表の6作目から71年発表の9作目までの4作品がリリースされた。70年発表の8作目までは、ヨレヨレのヒッピー・フォーク・グループとしての黄金期であるエレクトラ時代の作品。ドクター・ストレンジーリー・ストレンジのアイヴァン・ポールを迎えた6作目『チェンジング・ホーセス』はオーガニックでコスモポリタンな作品。よりロック色を強めた7作目『アイ・ルックト・アップ』を経て70年発表の2作品目となった8作目『U』はそれまでの集大成といえる2枚組。そして、アイランドに移籍して発表された71年目の9作目『リキッド・アクロバット・アズ・リガーズ・ジ・エアー』は、英国フォークへの回帰が強くなりエキセントリックさを払拭したフォーク・ロック作品となっている。ヒッピー・コミューン時代の空気を濃厚に反映したサウンドは、唯一無二のもの。
フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・マタックスを迎えて1970年に発表した7作目。聖書や禅問答をモチーフにした歌詞やシタールなどの民族楽器を採り入れた幻惑的なサウンドで壮大な世界を聴かせる。ロック色の濃い内容だ。
アイランド移籍第1弾となった1971年発表の9作目。ローズ・シンプソンが脱退し、新たにメンバーを加えて制作されたもので、アシッド/ヒッピー・テイストが薄れたフォーク・ロックが聴ける。ケルト風味のメドレーも収録。
レスリー・ダンカンやジョニ・ミッチェルを思わせる英国のシンガー・ソングライターが72年にリリースしたデビュー・アルバム。英国の匂いを感じさせるクラシカルなストリング・アレンジが映え、格調高く気品のあるフォーク・アルバムに仕上げている。
カリフォルニア・サーフ・ロック界で徐々に名を上げているピアスのライヴ・アルバム。ギター1本で奏でられる曲の数々は非常に迫力のあるモノで、情念や情熱があふれんばかりに漂ったリスナーの耳を一時も逃がさないエネルギーに満ちているのだ。熱すぎる。
制作・出演
スモーキー・ロビンソン / ソニー・バーク / デヴィッド・ガーフィールド / フィル・アップチャーチ / フレディ・ワシントン / ポゥリーニョ・ダ・コスタ / ポール・ジャクソンJr. / リッキー・ローソン最高の音で楽しむために!
メロディ・メイカーとして数々のヒット曲を生み出してきた織田が13年ぶりにソロ活動を再開。ZARDや酒井法子、TUBEらに提供し、ベスト5に入った曲をセルフ・カヴァー。ボサ・ノヴァやフォルクローレなどアコースティック・サウンドを前面に押し出したアレンジが大人の雰囲気。★
60年代英国ポップス界の名うてのセッションマンたち=アラン・パーカー、ロジャー・クーラム、バリー・モーガン、ハービー・フラワーズらが本業とは別に始めたバンドに、作曲家兼ヴォーカリストのロジャー・クックと黒人女性歌手のマデリン・ベルが加わり、ブルー・ミンクは誕生した。クック作のポップ・ナンバー「メルティング・ポット」がヒットしたことで、ソフト・ロックの範疇で語られることが多いが、実は彼らの持つ音楽性は多彩で、一作品の中にブルース・ロックからソウル、ラテン・ロックまでさまざまな音が次々に現れる。5枚目以降はレイ・クーパーとアン・オデルが加わり、さらにバンド・アンサンブルを強化。音楽性の焦点が定まらないためか過小評価されている彼らだが、そのセンスと英国ポップス界に残した功績は、彼らが自由に創作したこれらの作品群から実感できる。
エルトン・ジョンなどに楽曲を提供し大ヒットに導いたソングライター、ロジャー・クックとロジャー・グリーナウェイを中心としたユニットの1971年発表の2ndアルバム。耳に残るメロディとプログレッシヴな感覚がたまらない。ジャケットを担当しているのはキーフ。